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診療日記ブルー


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絶対音感
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「目は口ほどに恐怖を語る」
2005/01/13
Tron

↓以前の日記

平均寿命 2004年08月26日(thu)

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日本ではスタジアムの整備をはじめとする準備の遅れを心配する声が強い。「おやおや大丈夫か」との声が起こる。どうも心配性の日本人とは対照的なギリシャ人の楽天的な国民性が話題になりがちだ。大塚製薬が行った健康意識調査によると、自分の寿命の予想平均値はギリシャ人が79・6歳、日本人が74・3歳だったという。ちなみに実際の平均寿命は日本人の方が上回っている。また健康に自信を持つ人も、ギリシャ人が8割以上なのに対し日本人はわずか半数にとどまったここでハタと考えてしまう。自分は長生きしそうだと思いながら平均寿命の短い社会に暮らすのと、平均寿命の長い社会で自分は短命かもしれないと思いながら暮らすのと、いずれが幸せか。誤解のないようにいえばギリシャも世界有数の長寿国である。


 アテネでオリンピックが開催されていますが、それに関連して。ギリシャというと医学の父ヒポクラテスが思い浮かびます。ヒポクラテスの父は世襲の医師であり、その父から医学を学びました。ヒポクラテス学派の医師達によって、古い迷信や魔術が否定され、現在の医学への道が切り開かれたと言われています。整形外科の領域にも彼の名を関したものがあります。肩関節脱臼の整復方法の一つにヒポクラテス法というものがあります。整形外科医の誰もが、一度は経験したことのある手技だと思います。
 西洋医学の恩恵に預かり、平均寿命はやがて90歳を越えることでしょう。日本の医学水準は世界に誇れるすばらしいものです。しかし長生きの内容を深く考えてみれば、本当に長生きがすばらしいものなのでしょうか?その内容まで深く追求はされていないようです。

オリンピックの開催されているギリシャ人は、あなたの誇れるものは何ですかという質問を聞かれると口を揃えて「健康」とみな答えます、本当に健康に自信があるようです。
 一方、日本では同等の質問での答えは、なんでしょうか?みなさん「医療施設」と答えるのです。長寿国日本のかたは、健康には自信がないようです。長寿と健康には相関関係がないようです。

 今度は歯科治療はどうでしょう?
8020運動、自分の歯で生涯をすごすことが可能でしょうか?
残念ですが、現状の対症療法の修復を中心においているシカ世界ではまだまだ不可能なことです。例えば、
加齢を含めた変化に対応できる「時間軸」での治療を考えていません。
「若い時に入れたままの歯では、生涯は無理です」
尖ったままの形はやがて平になってくるからです。年齢とともにすべては変化する、その認識で治療を行うべきです。正しい治療では経年変化に耐えうるだけのノウハウを確実に克服しました。脳での正しい認識のもと、歯を着実に維持させることが可能なのです。いまから平均余命を念頭において逆算しておくからこそ、「最後の治療」が生かされるのです。

 DNA構造から推測される人間の生命学的寿命は125余年もあります。シカのスプリントのように、先に身体を劣化させ歯をボロボロに老化させてしまう最先端?治療もあるようですが、、、。

顎の退化と脳の発達 2004年08月25日(wed)

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 人類の脳が大きくなった原因につながる遺伝子を、米ペンシルベニア大などの研究チームが突き止め、25日付の英科学誌「ネイチャー」に発表する。この遺伝子は本来、類人猿の強じんなアゴの筋肉を作る働きがあったが、人類では偶然、約240万年前に機能を喪失。このため、アゴの筋肉で縛りつけられていた頭の骨が自由になり、脳が大型化するのを可能にしたらしい。
人類は、約250万―200万年前に猿人から原人へ進化し、脳は大きさが猿人の2倍程度になったとされる。今回の遺伝子が機能を失ったのは約240万年前と推定され、原人への進化時期と一致する。
これまでの化石研究などから、頭の骨が膨らんだのは、頭頂部に近い所から続いていた猿人のアゴの筋肉が弱くなり、解放されたためではないかと考えられていたが、この進化過程を遺伝子レベルで裏付ける証拠が見つかったのは初めて。
チンパンジーやゴリラは今も、この遺伝子が働いていて、アゴの筋肉が頭部を広く覆っている。人類は原人に進化した段階で、硬い木の実に加え、軟らかい肉なども食べるようになり、アゴの筋肉の退化も不利にならなかったようだ。
人類の脳の進化=約700万―600万年前に誕生した猿人の脳容量は350―500cc程度だったが、現生人類では約1400ccにまで大きくなった。脳の大きさを制限していたアゴの筋肉の減少に加え、二足歩行で自由になった両手を使うことで、脳の発達が促されたとする説もある。


 「なぜ、装置でアゴの筋肉を作る働きがなくなったのか?」 ソシャク筋は一番問題箇所が改善する見込みがないとわかると無意識に噛み締めることで、アンバランスを修正しようと最後の手段を講じる。筋が強く緊張することのデメリットを感じるシカの次に打つ手は、シカの「スプリント」を安易に用いてしまう、全体の流れを理解していないために起きる悪い代表例である。装置からくる影響で脳がフリーズしたかのように、すべての流れを断ち切る。ソシャク筋の動きを一瞬停止させてしまう。しかし電源を落としてはいけないのです。ある側面をみて効果があると過大解釈し、しかも症状を追ったために起こす悲劇である。

 スプリントで効いた人は、最初から何もしなくても治るレベルの人。なぜ人体実験の前に、ゴリラに入れて検証しないのかわかるだろう?動物実験をするまでもなく、あきらかである。だいたい動物は口の中に素直に入れていないだろう、あきらかに異物だからだ。「噛み切ってしまう」わけだ。自然にない非自然的な行動を、医学の名のもとに施してしまう恐怖。まともに感じないのはどうも人間だけのようだ。だから
  「言われるまま、几帳面な人が被害者だ」
私にはその学問が理解できない。それは後戻りできない生活に支障がでる不自然な環境で新たな困難な状況を造りだすからだ。

 重力に対して垂直に立つ、すなわち2足歩行する上で、装置の悪影響の被害からくる「後天的」なオープンバイトは、地に足をつけてはうまく生活できないのだ。
     そうなのか、まだ気がつかないんだ。
 脳が萎縮し思考が停止するか、筋肉が衰え歩けなくなるか、いずれにせよスプリントには明日はない。入れているあなたの最後を見届けるつもりはない、入れ続ければ悲惨な状況に変わりがないからだ。人により入れられた装置で、シカの都合で歯を変えられることから意識を変えられてしまう恐ろしい装置だ。スプリントを入れているからこそ変化に気がつかないのです。

シカのスプリントは、脳を廃用化させるものだ。

進化のスピード 2004年08月24日(tue)

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 歯の大きさと並ぶ位置が重要です。

上の歯は下の歯を外側から覆うように咬み合うために、下の歯よりも大きく作られています。上下の歯には、正しく咬み合うための大きさの比率があるのです。天然歯(自然の歯)の場合、比率はほとんど合っていますから、問題なく咬み合わせを作ることができます。しかし、冠を被せてある歯がある場合には比率が変わることがあります。

 歯の並ぶ位置で大切なのは上下の6歳臼歯の咬み合う位置が正しいかどうかということです。左右の6歳臼歯が正しく咬み合ってそこから順番に上下の山(咬頭)と谷(歯と歯の間)が歯車のように咬み合う状態が好ましいといえるでしょう。その結果、前歯の中心もピッタリ合うことになります。咬み合わせの深さは、前歯部で上の歯が下の歯を2〜3ミリ程度覆う位置が好ましく、それらの条件の整った咬み合わせが理想的な咬み合わせといえます。その状態が歯を優しく守りながら正しく咬める状態なのです。 歯の大きさに問題がなくても、この6歳臼歯の関係がズレていると、次からの山と谷の関係は崩れていきます。つまり、山と山、咬頭と咬頭がぶつかり、次第に咬合は不安定となるのです。


 進化のスピードが早いと人類は滅びる、特にシカのスプリントは何百年先に人を追いやってしまっていることに気がつかない。

 歯のサイズは百万年で1mm変わっているにすぎない。

一生かけても同じ人のサイズは変わらないのは事実だ。

 一体何百年の治療をシカでは平然とおこなっているのだ、ただただ驚嘆するばかりである。ブリッジのダミー部分を小さくする、矯正で歯を並べるために、歯をリサイズする。形成しないまま大きな冠を入れる。舌面の分厚いメタルボンドをいれてしまう。

 これらはすべて諸悪の根源である。シカの歯の治療は、悪循環に歪みに増大で次のターゲットを探し求めるだけである。確かにシカの見る目は、ある方向だけ突出してみていれば確かに合うだろう。しかしこれはあくまで学問上の実態のない都合である。人としての身体の辻褄がまったくあわないのである。身体は死角なしで全方向あっていなければならないのは当然のことである。
 元のサイズを準拠して考えた治療をシカではしていない。例えば矮小歯でさえ意味があるのですが、シカはそれさえムシしてスペースを埋めて並べようとするのですね。あきれるばかりです。

あなたがシカで治療を受ければ、タイムトラベルしたかのように、人類ではない猿の時代か、人類の滅亡した?はるか未来に漂着するだけである。

 数百年前から顎骨にたいする6歳臼歯の位置は遺伝子的に決められていて不動である。この大きさと位置を基準にするが、現代矯正はこの基準を変えてしまう。ようするに年代が行方不明なのである、時間が狂っていれば元の時代には戻れないのである。
 今過ごしている現代が一番よかったとは、少々後からわかってくることになるのです。

奇跡のサル 2004年08月23日(mon)

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 かむ(咀嚼)という動作は、健康に欠かせない大切な条件です。かむことによって唾液や胃液の分泌が高まり、消化を良くするだけでなく、歯と顎を発達させて虫歯や歯周病を防ぎ、ボケ予防にもなるという効果
もあります。また、満腹中枢が刺激されて満足感が得られるので、食べ過ぎによる肥満を防ぐことにもつながります。人類の祖先である「猿人」が誕生したのは400万年前で、それから300万年間はほとんど進歩がありませんでしたが、それを切り開いたのが100万年前の火を利用するようになってからといわれています。それまでは引き裂く程度だった肉や魚を焼いたり、煮たりすることを覚え、食べ物をじっくり味わう「原人」になりました。この際、かむこと(咀嚼)が脳の成長を促したといえるでしょう。食べるとき、咀嚼筋肉の咬筋の運動によって大脳を刺激し、脳循環を活性化するのです。スポーツ選手がガムを噛んで集中力を高め、顎を良く使うとボケにくいとされる理由でもあります。猿人の脳が300gだったのに対し、顎を活発に動かすことで、脳の働きを高め、わずか30万年間で千グラムの原人に進化しました。前歯で噛み切り、犬歯で突き刺し、口の奥の小臼歯と大臼歯で砕きすりつぶし、唾液とともに胃袋に流し込むという、それぞれの役割を担う咀嚼の総合力は、人類の歩みのあかしともいえます。

 それなのに1400gの脳を持つ現代人は、噛まなくなってしまい、咀嚼数は弥生時代の六分の一ともいわれています。柔らかい食べ物が増えたためか、顎が未発達なのか、顎関節症も多くなっていると報告されています。唾液の働きも見直されています。しっかり噛むほど唾液量も多く分泌され、それによって口中に多く常在する雑菌も洗浄されます。さらに、唾液には発ガン物質を抑制するという作用も認められています。唾液に含まれるさまざまな酵素やビタミンが作用するのではないかと考えられており、東京都消費者センターでの実験によると、唾液の効果は約30秒で最大になるため、一口30回噛むのが良いということです。

 「新人類」は噛まない分、出ない唾液代わりに清涼飲料水で流しこむ食事になっているという指摘があります。脳の刺激のためにも噛む食事を心がけたいものです。


 [奇跡のサル] イスラエルで、5歳のサルが、臨死状態まで陥って、奇跡的に助かった。
 この臨死体験のせいなのかなんなのか、その後、このサルは、人間のように直立二足歩行するようになったそうです。
 もうっ! お茶目なおサルさん! 

 猿は立つわけがないとお考えでしょう。訓練した猿なら見たことがある?きっとそれは日光猿軍団で繰り返し鍛えられた猿たちです。それは練習の賜物です。
 でもシカでは、スプリントで間違って訓練されています。シカのスプリントの効用は噛ませないことで脳がボケるだけではありません、直立する際にすべて足先までの筋肉の使い方までも変えてしまいます。歯の治療でもそうですから、つまずいて倒れたりしないよう、足下には十分注意が必要です。また治療の往復の際の車の運転には十分留意してください。神経筋機能の感覚が変わります、来院までの交通機関は電車が便利です。

 考えかたが、咀嚼しないことで脳が肥大してしまっても機能は低下しています。どうか頭だけで物事を考えることはけっしてしないようにしてください。何故なら顎が小さくまさしく「頭でっかち」な状態ではよい考えは浮かびませんから。ちなみにシカのスプリントを入れて噛めば、首をスプリングのように伸ばされて「超直立」状態にされてしまいます。ちょうど頸椎から湾曲をなくされた人工的なストレートな首にです。装置でものの見事にシカの通りに固定されてしまいます。口の中も同様な現象がおこっています。装置による歯の移動で築き上げてきた身体との大事な関係を一気に消失します。
 まさしくシカのストレートな
 「スプリントの形通りに身体になります」(ここが重要です。)
 では正しい歯のカーブの湾曲をスプリントに与えたらどうでしょう。しかしその装置が身体によくても悪くてもそれではだめなのです。そして過去からの治療の履歴は現在でも消えません。

 もしかするとこの直立の猿は、記憶をなくし大事な固有の「噛み合わせ」を失ってしまったのかもしれませんね。でも幸いなことは、人と違いシカが関与していない点です。

ブルーツース 2004年08月22日(sun)

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 青いバラは、「不可能の花」といわれつづけてきた幻の花だが、遺伝子組み換えによって可能になった。
人間の技術は「不可能を可能にする」レベル到着するのでしょうか?
「遺伝子操作」は不可能を可能にする技術であることは間違いないでしょう。正しく使えば青いバラや遺伝子治療のように、人間にとって非常に役に立つ技術です、が逆に人間を滅ぼしかねない「諸刃の剣」的な技術でにあると思うのです。

 このような仕事をしているとある種人間は神の領域に踏み込もうとしているようです、遺伝子治療のように平和利用している間は、眼をつぶってくれているでしょうが、私利私欲のために土足で踏むこもうとしているのなら、かならず我々人間の待つものは、滅亡しかないでしょう。ハイテクも結構ですが、人間という身の程を忘れて欲望で神輿を担ぐのは慎まなければなりません。

「青いバラ」の花言葉は不可能だそうですが、、、。
そろそろ変えなくてなりませんね。


 「ブルーツース」とは10世紀のデンマークのバイキング王の名前でありデンマークとノルウエーの2カ国を血を流さずに統治した王とのこと。今回はIT用語にもある意味ではなく、不可能を可能にするアイテムである。
 顎と歯の両方を同時に統治しなくてはいけません。
正しい歯で管理できれば、おもわず笑顔も出てくるでしょう。

 人相学によると、上唇は「与える愛情」を表していて、下唇は「受ける愛情」を表していて、どちらの唇が厚いかで人相を観るんです。そうです。あなたはどっち? 
ちなみに「口」においての人相学では、口の端が上がっている、いわゆる「口角の上がっている」相は運勢が良くなる相だそうです。口角が上がっているってことは、「笑顔」なわけで・・・。「笑顔」でいること、それが運勢を良くする秘訣だそうです。

 表情筋を司る笑顔は、人間と猿しかできません。自然に作られる笑顔は遺伝子操作できません、後天的な影響です。つねに明るく前向きにいることが、表情をつくり、噛み合わせに影響します。ですから絶対にあきらめてはいけないのです。あきらめたら、終わりです。「ブルーツース」はけっして不可能ではありません。そして「不可能」とは自分の判断で、あなた自身が勝手に決めることではないのです。自分の判断がここまで自分を作り出していることを忘れないでください。

関節穿刺 2004年08月21日(sat)

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 新鮮外傷、あるいは縫合後の手術創などで消毒が無意味で不必要で有害な医療行為であるが、すべての「消毒」が必要ないと言っているわけではない。必要な局面では必要であり、それを厳密に行うべき局面では、厳密に消毒すべきだ。
 「どんな場合に必要」で、「どんな場合は必要ないか」 消毒,あるいは無菌操作は、その操作が感染を起こす危険性がある場合には絶対に必要となる。それは何かというと、「本来無菌の部位に異物を残す操作」をする場合と「細菌が侵入したらそれを排除できない臓器を操作」する場合である。
 まず後者としては,関節腔であり,目の水晶体もそうだろう。これらの臓器はその機能的特質から血管があっては困る臓器であり(関節軟骨に血管があったら運動のたびに出血するだろうし,水晶体に血管があったら光が十分に通れない)、そのため白血球による細菌排除がうまく働かず、細菌が侵入したら感染が必発。だから関節穿刺などの操作をするのであれば皮膚は十分に消毒した方がいいだろうし、無菌操作は厳密に守るべきだろう。

 なぜ「関節穿刺後に入浴した患者が感染した」という例があるのでしょうか?単純に考えれば「関節穿刺の時に皮膚の細菌を中に持ちこんだ」のが原因でしょう。つまり「入浴前に関節内に細菌が入っていた」わけです。つまり原因は関節穿刺をする際の手技的ミスです。それを認めたくないものだから(?)「お風呂になんか入るから化膿しちゃっただろう」と患者に責任転化をするわけですな。
 ちなみに,関節穿刺をする前の消毒とした後の消毒では全く意味が異なります。関節腔は細菌が入った場合にそれを排除するシステムがない器官です。ですから関節を穿刺するのであれば,関節腔内に細菌を持ちこまないように厳密に無菌操作すべきです。しかし,関節穿刺が終わってしまえば,もう外から細菌が入りこむことは不可能です。つまり,関節穿刺後に皮膚を消毒するのはナンセンスです。

 このように考えると、関節穿刺をする前の皮膚の消毒を見ていると、本当にこれで大丈夫なの? ということが多く見受けられます。


麻酔薬を入れれば、効くのが当たり前だろう。

 後残されるのは、「薬」とのシカの対決になる。
なにしろ、一旦効いてしまった身体は覚えているね。
その比較の上で歯の治療をするわけなのでしょうか?

 シカも相当な覚悟が必要だ。
都合のよい相手は、今の状況がわからずただ「全快」を望んでいる。もしないものねだりであれば、苦戦を免れない。

 痛みは、現在の状況を身体がモニターしてくれている、身体に対して正しければやがて病気は消退してくれる。違っていれば、そのまま残る。ある意味、痛みという「正しい反応」が身体の調子のバロメーターを示してくれている。
 ただし咬合に関しては、症状を見ながら治療をしてはいけない、いったん骨組みをバラして、偏位を修正する場合、新たな戻す力を受けるからだ。正しい治療を受けているかたには、よくわかっている重要だが、「当り前」の話の重複で申し訳ない。

 腫れ物に触らず式のシカでは永遠に治らないと言っておこう。スプリント同様痛みを軽減することを先にしてはいけないのです。脳をだます行為が、結局は「噛み合わせ」の入出力のセンサーを壊していくことにほかならないからです。早期の初期治療の選択ミスが後々問題を長引かせるのです。楽な安易な方法の選択は避けた方が懸命です。単に病状へ対する対処を「対症療法」と呼ぶことは知っていると思います。

 「開かない」から、麻酔をして大きく開けさせたり、
 「痛い」から麻酔をしたり、 
 「動かない」から潤滑液を入れたり、
 「癒着している」からはがしたり、
 「左右の長さが違う」から左右を揃える。

残念ですが、すべて違います。
 そしてそのことするリスクを当然知っておかなければなりません。どんな施設の整った大病院でも、医療ミスなどまったくなく、最後まで順調に無事手術が終わっても、全身麻酔が覚めてきた後に、再度確実に眼を覚ます保証のないものが「医学」なのですから。

記憶のリメーク 2004年08月20日(fri)

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 安定した記憶を保つためには、記憶を想起した後に「再固定」させる必要があり、この再固定過程と当初の長期記憶の固定過程との間にはいくつかの共通の特徴があることを示す証拠が蓄積されてきている。しかし、Lee et al.の論文では、海馬における記憶の固定と再固定では異なる細胞過程が関与していることが示された。
 この研究で、文脈恐怖条件付け学習記憶を調べた。ラットを実験チャンバーに入れて、その足に電気ショックを与えると、ラットは直ちに実験チャンバーとショックを結びつけるように条件付けられる。その後、新たな実験を行って、同じラットを実験チャンバーに入れると、すくみ行動を見せるようになる。そして、これを定量化して学習状況の目安とすることが可能なのだ。恐怖条件付け学習は海馬に依存し、記憶の固定や再固定の研究では、恐怖条件付け学習が広く用いられてきている。恐怖条件付け学習記憶の固定と再固定における脳由来神経栄養因子(BDNF)と転写因子Zif268の役割を調べた。アンチセンス・オリゴデオキシヌクレオチドは、注入部位における特定のタンパク質の発現を阻害するように作用する。BDNFアンチセンス・オリゴデオキシヌクレオチドをラットの海馬に注入したところ、検査でラットは通常のすくみ行動を見せた。ラットが恐怖条件付け学習を行い、短期記憶に保存したことを示している。その24時間後に検査を行ったところ、記憶に障害が見られた。これは、BDNFアンチセンスが、恐怖経験が固定され長期記憶となる過程を阻害したことを示している。次にラットを実験チャンバーに入れ、ショックを与えない検査が行われたが、この場合にラットが見せたすくみ行動からは、ラットが条件付け訓練の後に生成された記憶を想起していることが明らかになった。この時点でタンパク質の合成を阻害すると、記憶の再固定が妨げられ、その後の検査でラットの示すすくみ行動の度合いが低下する。しかし、この検査の前にBDNFアンチセンスを海馬に注入しても記憶の再固定は妨げられなかった。恐怖体験記憶の当初における固定の場合とは異なり、再固定過程では海馬でBDNFが産生される必要がないからだ。これに対して、この検査の前にZif268のアンチセンス・オリゴデオキシヌクレオチドを海馬に注入したところ、記憶の再固定は阻害されたのだった。実は、巧妙な二重の解離状態があったのだ。記憶の固定に必要で、再固定に不必要なのがBDNFなのに対して、記憶の固定には不必要だが、再固定に必要なのがZif268だったというわけだ。今回の研究は、記憶の固定と再固定という2つの過程に、それぞれ異なる細胞メカニズムが関与していることを説得力をもって実証しており、両過程の解明を進める手がかりになると考えられる。


 偏位して引き込まれて、顎はずれていく。偏位症状はもちろん身体へ影響はする。ずれる最初は歯であるのは間違いない、だから最終的な目的地をしっかり念頭において、治療にあたっていただきたいのです。

 ある歯が原因でさまざま症状のあらわれている人が、オーリングで治せると思って来院されました。度重なるシカで数々の歯の治療でくたくたです。その上に不適切なブリッジの繰り返しや歯の上に覆うスプリントでかえって噛み合わせがたがたになっているのです。しかしいままでの自分が正しいとおもっている以上、まさしく通常では歯が立ちません。自分の間違ったイメージが立ちふさがっています。自分の想像力で展開しているのが、いまの現状を物語っています。

 せっかくオーリングがよいと、聞いてきたのに残念です。そこかたは、歯を削ると「シカ」で削られたから今低いと思っている上に、また削ることは、顎にダメージを与えると思っているのです。自分で診断し、判断しているから残念ながらこれでは治りません。

 オーリングで調整する時は、間違っても低くなるようには削りません、今の高さを落としてはいけないのです。さらに正しく削ると歯は「高く」なります。ぐいぐい押さえつけいたものを解放するからです。さらに付け加えると、歯、顎や身体へのダメージは低いことが原因ではありません。
 すべての歯ぎしり、くいしばり、姿勢の変化はすべて調整とリンクするかのように「一致」してきます。
 「高い所を削るのが調整ではありません。」
 悪くなったからといって、すぐに既存の噛み合わせは変えてはいけません、長年培ってきた仲間だからどこまでもいっしょなのです。そして正解は今の自分のなかにあるのです。歯をオーリングで削ると、あなたの心の本当の「心」が見えてくるのです。自分の歯が悪いのでは、けっしてありません。本当に大事なものに気がつかなかった心の問題です。自己の「記憶のリメーク」ができるときは、過去の囚われを捨てたときなのです。

 シカのスプリントは大事な噛んでいた過去の記憶をただの一瞬にして消滅させます。一種の記憶喪失状態を生み出すのです。そして悪いことに症状の対比、すなわち過去と現在の比較させることを覚えさせるのです。効くとか効かないとか言っているうちは治りません、これが治療とかけ離れた部分であり惑わされている以上一番意味がないことなのです。

危険への察知 2004年08月19日(thu)

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 あなたは今、とりとめのないことを思いながらいつものように道を歩いている。そのとき、強面の2人組の男が近づいてくる。ピンストライプのスーツにソフト帽、ツートンカラーの靴といういでたちで、バイオリンケースを携えている。即その場を逃げ出すかどうかは、この恐ろしげな2人組に何かされるかもしれないと妥当な推測を下すかどうかにかかっている。しかし、あなたがその場に止まっていれば、2人が久しぶりに会うシカゴに住むいとこたちで、バイオリンケースの中にはプレゼントと花束が入っていたということになったかもしれない。
 つまり、生きるか死ぬかは、差し迫る危機を正しく予測できるかどうかで決まるのである。さらにこうした予測はできるだけ早く行うべきだ。しかし、早すぎても、誤った結果につながる。したがって、苦痛を伴う結果を予測することは、単純な古典的条件づけよりもはるかに柔軟で微妙な過程なのである。神経科学者たちは、新規の刺激に対してどう脳が働くかをシミュレートする高度なコンピューターモデルをつくりあげてきた。問題は、こうしたモデルが理論の域を出ないことである。脳が実際にどのように苦痛やその予測に関する情報を処理しているのかについては、さらにわからない部分が多い。テスト中の被験者の脳を機能的磁気共鳴映像法で調べた。すると実際、脳はまさに期待通りのやり方で情報を処理していることがわかった。腹側線条体と呼ばれる脳領域が、忌避学習に重要であることを突きとめ、不確実で刻々と変化してゆく現実世界において、脳がいかに不快な状況の予測に適しているかを示している。


 脳は優秀です、しかも大変正確に物事を捉えます。しかし、それは頭で考えているあなたの意識とはまったく別物です。よかれと「頭で」考えたことが、身体にはよくなかったことがあります。

 例えば、見た目の症状で善し悪しを判断されるかたがいます。単純に症状の有無でみれば、通常のシカのスプリントを入れると普通はまともに入れられません。身体から拒否をしますし、寝ている間に口から吐き出させます。このときの違和感は常識的でとても大切ですが、、、。「不快感」がヒントです。
 ところが、驚くべきことにぴったりとあってしまう?人がいるのです。おそらく装置で快楽を得られるのでしょう。そのかたは残念ながら大きな身体への偏位を起こしているのです。すなわちより身体へ歯を超してしまっている大きな依存を示していることを意味しています。入れていた方が、脳を騙しても最初は身体がよいのでしょう。しかし装置の依存は、統治している世界が、歯の支配から逸脱し始めていることに気がつきません。本当に合っているものが、装置である以上一番合っていないのです。合わせる所は何度も言いますが「歯」にあわせるのです、だから装置に合わせている以上最後まで辻褄があいません。

 オーリングの場合も、まったく考え方は似ています。オーリングの特徴は、突出した違和感のある特定部分を見つけ出せることです。検知した場所は、あなたがつねに異常と感じさせまいと身体や脳への負担を無意識に緩和させているのです。しかし無意識下では、邪魔なものであり違和感でしかないことに気がついているのです。よってお口になかでは、意識下と無意識下での支配領域で戦います。白と黒、1日に昼と夜があるようにです。「正しい治療」はここを意識しています。
 オーリングでいかにあわせようとしていても「悪いレベル」の平均化をしても意味がありません。低いレベルに合わせているだけです。このような場合、悪い人ほど症状は変わりません。変わるとするとそのままでは、後は悪く変わるだけです。

 周りを見渡しても、スタンダードにすべき歯がなければ、周りの調和にあわせざえ得ないのです。大きな修復があちらこちらあれば、支配は影響力のより強いものへ傾きます。拮抗した力のバランスが崩れたとき、歯の形であれば、歯が崩れます。そしてシカでは、意識下である「大切な」部分を触ります、これが大きく崩れる原因なのです。普通の治療でも同じことが言えます、主訴にあたる部分(気になる所)は、まともに対応しようともっとも最初に触っては行けない所なのです。大切な所があるから歯の症状を引き起こすのです。大切な所のない歯は、シカ的症状を出しません。では何がでるか?それはあなたが一番身を持ってわかっているでしょう。

 ですからシカ的に他を見ないで、主訴の「1本」だけ治すということが、実は一番難しいことだとわかってきます。やがて無意識に危険を察知して出てくる見た目の症状は、身体への負荷を最小限にしていることに気がついてくるのです。これが「危険を察知する」人が生き延びてきた昔からの能力なのです。

宇宙、世界、人類は螺旋状に 2004年08月18日(wed)

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 歯を治す時は、最初スケルトン状態にします。螺旋は周回を重ねて少しずつちょうど螺旋状に階段を登るように治していきます。まるで骨格状のフレームから肉づけしていくかのようにです。しっかりと咬ませる前段階すなわち仮想の点線のような状態ですから歯を上げたり、そして下げたりと自由に動かし実線にすることができます。ですから本治療に入る前の前準備がとても大事です。そして一旦本治療に入れば、様子を見たりせずにただひたすら歯を治し始めます。ゴールはすでに最初に提示したように、模型をみていただくとわかります。後は時間の軸との戦いです。最後から逆算して経路を決めてきます。
 シカのような物理的な歯の接触的な高さやシカの顎の位置など、ある意味どうでもいいんです。もう一つの空間軸に対して意識しているかどうかなのです。例えばシカの接触といっても物理に歯同士が当たっているだけで、絶対安定的にはけっして咬んでいません。またシカで顎の位置を均等に揃えてもいつまでも仮想状態のままなのです。これは歯という実体が整わずスプリントで合わせているだけにすぎません。歯が追随していなければまったく意味がありません。さらに
「天井が歪んでいるのに、シカのように柱(歯)で合わせても意味がないのです。」形態がある一定の方向と合っていれば、自然に高さが生まれ、心から望んで上下の歯を使いなさいと、脳が噛んでくれる指令を出してくれます。やがて天井が揃ってくるまで、後は若干待つだけなのです。通常上下の歯は偏位時でも当たっています、それを移動させ戻しにかかれば、空いてくる歯がでてきます。それがシカの補綴物です。
「偏位を戻せば、すべて当てている必要などありません。」
 当然そのときに、嫌なあたりで症状がでます、でもそれでいいんです。すべてがありのままに肯定する、それが大切なんですから。そして診断の材料にまたできるのです。痛みがなければ、あなたは今の状況がみえません、よって未来はありません。
「症状をみて、治してはいけません」
 横やりで路地に入り込み、本道を走れず目的地につけないからです。顎を中心に添えて歯を追随させるのであれば、ついてこれない補綴物を修正しさらに正しい治療で入れ替える手順が必要になります。何をしても中心はズレません、生きている以上大きな軸は変わらないのです。変わっているのは、あくまで周辺部分です。計画時に、周辺の歯の軌道と補綴の軌道を一致させます、ですからファイナル時には十分天然歯の軌道が修正させてあり、最後の目標と一致できるのです。

 宇宙の渦巻きように、朝顔のつるのように、さらのDNAの構造式のように、エネルギーのあるものは、すべて取り巻いています。求心性をもつ「命(いのち)」は普遍的な規則性があります。そしてこれは歯の回復へのひとつの応用です。目的地についてこれない人は、スタートに立つ最初からうまくいかないものです。だからあなたが既存の心から変わったかどうか、心のパスワードを読み取るのです。そして正しく解析し、ようやく本当のスタートラインに今初めて立てるのです。治せる望みは、あなたの思い通りなのです。

 宇宙、世界、人類は螺旋状に平和がくるのです。

稼げ稼げという病院 2004年08月17日(tue)

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 この間、私立病院の医師の友人と飲む機会があって話していたのですが、IT化が進み、経営者がどの医師がどれくらい稼いだかというのが、すぐに解るようになって、病院への貢献度とかが簡単に解るので、今は言われてはいないが、会議の時「もっと稼げ、もっと回転率をあげて沢山の患者を診ろ」と言われている気がしていると話していた、きちんと一人一人をみると時間もかかるし、開業しても初期導入の資金もあるから、難しいと悩んでいました・・・。医師が大きな病気をした時は専門医だけど、専門医は一つの限られた知識だけに精通しているから、日頃から、かかりつけ医を持つ事が自分の命を守る事だと話していました。

良いかかりつけ医の10箇条
1.話をよく聞いてくれる。
2.わかりやすく説明してくれる。
3.薬をすぐに出さず、生活の注意をしてくれる。
4.必要があれば専門医を紹介してくれる。
5.家族の気持ちまで考えてくれる。
6.地域の医療、福祉を熟知していて必要な時は何時でも繋いでくれる。
7.医療の限界を知っている。
8.患者の悲しみ、痛みを理解してくれる。
9.他の医師(セカンドオピニオン)を快く受け入れてくれる。
10.本当の事をショツクなく伝えてくれる。

 この中の三つ以上で当てはまるものがあれば、いいかかりつけ医という事です。
 でも、儲からない医師だろうな〜

 こんな、儲からない医師がもうかる優遇されるようなシステムが出来るといいのに、上記の友人のように、時間をかけて良い事をしょうとすると、経営者からはリストラ医師の対象になってしまうしね。自分で開業して、いい検査機材いれたら、そのローンの為に働く事になるしね。


 枯れてしまえば、潰れてしまう。金満になれば、心が鈍る。なかなか医院経営は大変だ。特に設備投資はダイレクトに反映される。なにがって?それはあなたの診療費にです。特殊な装置は大変高価です、維持していくことでも経常的に経費が出て行きます。そしてまこともって大事なことは、治療に役立ちません。
 そんな高額な検査をしなくても十分です。治療に反映される結果は機械にはでないからです。

「オーリングは経費がかかりません。」脳を発揮させるからです。
 
 機械を使っても出た優秀なデータは、ごく一部の特化しているものであり、全体を示してはいない。さらに検査データを用いて治療はできないのである。診断と治療結果がバラバラなのです。そしてもし信じてデータで治療するなら、結果が最悪であることを言っておこう。それは間違ったデータ通りになるからだ。機械には「感情」はわからないものだ。人を無視した結果通りになる、これが回復への大きなヒントになる。
 どんなシカを選ぶかって?まったく治療歴のないシカ医師はだめだ、どのくらい麻酔が効いているかも体験していない。補綴も装着していなければ何もわからない。自分が歯は丈夫であるということは、何も相手の気持ちが本当にはわからないことになる。しかし逆にシカのホテツで壊されているシカ医師も困る。

先生の顔を真っ直ぐ見てご覧なさい。高価な機器購入の回収に熱心な顔をしているのか、それとも純粋に治すことに情熱を示している顔なのか。顔の偏位がその人格を表すから、「顎の偏位度」で考え方や、技術を評価できる。
 欲に負けて歪んでいるのなら、心同様顔が歪んでいるなら、即やめた方がよいよって。
 生き様が顔にでるって言うでしょう。人生いろいろ?

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