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診療日記ブルー


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絶対音感 2005年01月15日(sat)

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小鳥の囀りも救急車のサイレンも「ドレミ」で聴こえる。でたらめに叩いたピアノの、鳴っている音が全部わかる。ポップスを聞いていても歌詞が頭に入らない。和音が鳴ると目の前に特定の色が浮かぶ。戦時中、爆撃機の機種や高度を当てる訓練があった。作家パステルナークはそれがないために音楽家を諦めた。日本人にはその能力をもった人が非常に多い、「絶対音感」の正体とは何なのか…。




 絶対咬合と相対咬合があります。

いままで、既存の部分床義歯から全ての歯を無くした無歯顎で総義歯をつくる時に初めてもとの噛み合わせに戻れるチャンスです。義歯が戻れるのは、顎位の変化にあわせて骨の歪みをみる粘膜面から、頬粘膜から舌にいたる環境と歯茎から人工歯にわたる領域をすべて支配できるからです。おもしろいことに義歯を入れている人のほうが「噛み合わせ」に敏感なのは、当然です。しかも自分の歯で噛んでるいる人より的確です。へたな義歯を作ると一発で相手にわかるのは、すべてを同時につくる技術を必要とするからなのです。


 無歯顎と有歯顎とは、違いがありません。基本的に同じ作りかたなのです。必ず歯を接地していなければ、偏位による歯の角度の修正ができません、シカのスプリントのように離してしまうから、わからなくなるのです。無歯顎の場合は、一体の装置でもかならず粘膜面と接地しています、これが偏位修正時におけるポイントです。咬合面を変えていけば、内面も戻すことで変わっていくのです。これが顎位の修正です。ひねりをもどしても後戻りもあります、元に戻ろうとする習性を修正するのです。


 模型をみればその人の 絶対咬合がわかります。後は、シカで作られた相対咬合から、どれだけ戻れるかなのです。もちろん戻し方もあります。歪みのため元の状態とはかけ離れ、変形し左右非対称な場合も存在します。繰り返しされた治療歴後の後遺症のようなものです。だから治療歴のナガイ人ほど難しいのです。早めの対処で決ってしまうのです、シカでは、その場で治せることができないから、後々起こしているのです。

 絶対咬合はオーリングで決めることはできません。術者にきちんと顎位を取る技術を身につけていないと決められないからです。


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