狭い世界という現象は、心理学者のスタンリー・ミルグラムが1960年代後半に提唱した「6次の隔たり(Six Degrees of Separations)」という概念から発展している。この概念は、社会において人間同士がどのように結ばれているのかを明らかにする概念で、6人の共通の知人の連鎖を介せば、世界中のすべての人間と間接的な知人関係を結べる、という考え方である。例えば、自分に10人の知人がいるとして、その知人にも10人の知人がいるとする。これを6回繰り返すと、自分には1000万人の間接的な知人がいることになる。ここで知人関係をそれぞれ20人だとすると、間接的に20の7乗つまり12億8000万人の知人が存在することになる。こうしたことから、昔から、少ない知り合い関係の連鎖で(つまり少ないホップで)世界中の人間すべてと間接的な友人関係を結べるのではないかといわれてきた。これを実際に実験で試したのがミルグラムである。こうした狭い世界の現象で特徴的なのは、個々人はそれほど広範囲で多岐にわたる交友関係を持っているわけではないということである。個々人はごく限られた範囲内でローカルな交友関係を持っているだけなのに、地球の裏側で生活している見ず知らずの人と間接的なリンクを少ないホップ数で張ることができるのである。別のいい方をすれば、ローカルには密接していて、グローバルにはまばらなネットワークができているといえる。なお、ミルグラムが提唱した「Six Degrees of Separation」は舞台劇から映画化もされており、『私に近い6人の他人』という邦題が付けられている。
いまだ、ホームページ(HP)を新たな広告媒体と思い違いする古典的な考え方の方がいます。ネット創設期の物珍しかったHPの特色は、確かにそうであったかもしれません。しかし、広告としての役割であったならば、そのHPはすでに無くなっているでしょう(検索すると、みつかりませんとでるはずです。)。いまではHPは、はっきりと役割があるのです。広告看板や電柱広告はシカ医院名と電話番号など代表的な項目しか書いてありません。看板はまわりの住民に認知させる、医院の存在を知らせることのみです。広告には、はっきりした目的があります。NTTの電話帳での広告も同じです。眼につくように一面に大きく掲載して、認知してもらいたいことです。HPの目的は、さらに別な所に目的があります。一般のネットの方が、アクセスする理由としては、看板程度の記載内容を知りたいのではなく、知り得たい情報は、医院の全体の概要や得意科目など具体的かつ詳細なことばかりなのです。このようにHPにおける正しい活用のしかたとしては、
情報の発信源とさらなる情報管理の一環として双方向によるデータ共有性にあると捉えています。
HPはカウンターがあり、サイト管理者の更新の回数に比例し、サイト来訪の訪問数を確実に増します。HP上に常に新鮮な情報を的確にリアルタイムに発信していくことができるのです。またみるものは、つねに欲しい情報を居ながらにして容易に手に入れることが可能なのです。仮に看板が何かを主張したくても、熱く訴えることはできません。ただ黙って立っているだけにすぎません。ネットを通じての新たな試みは、すでに行われています。例としては、kr.の質問に対して、メイルといっしょに写真つきデータを添付し送信します、相手はそれを受け取り疑問点を質問します。といったように治療経過状況を互いにやりとりできるのが特徴です。。双方向でのコミュニケーションは、一方向での一方的な広告という媒体ではけっして行えることができません。ですからHPの担う役割はけっして広告だけではないはずなのです。テレビやラジオなど同時に公共性のあるものは、いやおうなしに眼や耳に入ってきます。しかしHPのサイトは自分で意識してPCを立ち上げ、マウスでポッチとそのURLに向かわないかぎりみることができないのです。よくテレビ番組の内容がくだらないと投書をする人へ向かって、くだらないならテレビを消して見ることはない!チャンネルを変えればよいこと!という人がいます。媒体を考慮すれば、テレビ、ラジオなどとのメディアは、HPとは大きくかけ離れた存在であるということがわかります。あくまで自分の意思がないとHPにはけっして到達しないのです。そこに垂れ流しでみえる番組広告との大きな相違があります。
温かな声援のおかげで、いまも発信し続けることが出来きます。ちょうど「蝶が来なければ」と同じように人との繋がりができるのです。狭い世界とは、HPにより時間や距離が縮じまることだけでなく、同じように感じ同じように考えることができる共有空間に思いを寄せれば、本来の希望を叶えることのできる現実空間が現れることを意味します、歯の治療で新たな展開が始められるのです。現実的空間の世界は、こころの広さぶんだけ遥かにそして確かにシカより広いはずなのです。