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診療日記ブルー


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更新履歴
2005/01/22
粘膜干渉
2005/01/21
論より証拠
2005/01/20
口腔内ストレスの恐怖
2005/01/19
偽札
2005/01/18
咬合圧の変化が痛みに及ぼす影
2005/01/17
遅らせる声
2005/01/16
最善をつくす。
2005/01/15
絶対音感
2005/01/14
「目は口ほどに恐怖を語る」
2005/01/13
Tron

↓以前の日記

1枚の写真 2004年06月26日(sat)

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 映画の中では、、テープで録音するwalkmanが時代を遡り過去の失っていた欠落した部分を埋める役割を担っていた。現代の携帯メイルやチャットの時代に、いまの中学生はカセットを見たことがない人も増えました。

 破線のように白くぼやけたいた輪郭が、記憶の断片を拾いあわせ、つなぎあわせれば、少しずつしっかりとした太い実線となり、やがて現実によみがえる。
 みようとしなければ、けっしてみることができないのです。そして何ら努力しなければ、結実しません。

 写真は生きているときの過去の断片です、しかし1枚の写真で現実の像が浮かび上がるのです。忘れていた記憶を呼び起こし、本人にしかわからない大事な意味のあることもあります。

 歯でいえば、過去の記憶は過去歴として歯の表面にすべて現れているのです。よく模型をとるとき、寝てとるときと、起きてとるときとは型が違うことは、すでにご存知だと思います。いすの背板に背中がついているだけで、背骨の伸びがかわり、頸椎から噛み合わせが変わるからです。そのような眼にみえない変化は1日中恒常性を持って行われています。運動した時もそうですし、また1日のうちでも朝と夜では時間の経過でまた違います。夕方靴を買いにいってはいけないのは、噛み合わせと同じ現象だからです。口の粘膜は加圧により容易に変形し、それと連動して骨や歯も移動します。
 調整するときも同じ現象です。寝ているとき、起きているとき、座っているとき、頭の位置が違っていれば、すべて歯の当たり方が違うのです。
 「毎回あたりかたが違うから、大変!」シカではそうでしょう。
 でも違っていていいのです。可変をすみやかに身体は最大限利用するのです。
 「1枚の写真」と同じように、現実が正しく浮かび上がるのです。シカは陰をみています、そして陰を治療しています。みえない「実像」がみえていません。みえない人にはまるで幽霊でも見ているからのように不思議なようです。見る目を持てばあぶり出しのように、見えていなかったものがはっきりと見えてくるのですから。
 いつまでも記憶に残りたい、私のことを忘れないように、衣装に着替えて写真に託したのです、「私」を忘れられるのが怖いのです。
 そんなシカ治療は、次第に不鮮明に消えそうになるのを精一杯がまんして、点線を実線にあなたの頭のなかで組み立てる作業をしいられます。しかし現状はあまりに機能不足です、やがて忘れられた存在になったとき、シカからの逆襲が始まるのです。

写真が一瞬のように撮られるように、現実感として瞬(またた)くのほんの一瞬です。しかししっかりと認識できる事実です。

世界の中心で、愛をさけぶ 2004年06月25日(fri)

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 主人公は朔太郎という名の、地方都市に住む高校2年生。物語は、アキという名の同級生の恋人の死から始まる。そして生前の彼女との思い出を回想するように、二人の出会い、放課後のデート、恋人の墓から遺骨の一部を盗んだ祖父の哀しくユニークな話、二人だけの無人島への旅、そして彼女の発病・入院、病院からの脱出、空港での彼女の死までのストーリーが語られ、その中で朔太郎は、自分の「生」の充足が彼女との出会いから始まっていたことに気づく……。

 初恋の相手アキの死による「喪失感」、そしてアキのいない世界で朔太郎の「魂の彷徨(ほうこう)」が描かれる、切なくもストレートな純愛ストーリー。


 時間軸が現在と過去が行き来し対比する。
天候が時間を引き戻す、くしくも台風が去った後、
亡くしたものが大きいほど、、。

 映画ではその高校時代は1986年と明確にされている。佐野元春のメロディ、「someday」が流れる。
バイクで二人乗りして、大きな声で空に叫ぶ。
すべて自分達のために世界が存在するくらい幸せだった。

 瞳をとじて君を描いてみればいるのです、ピアノを引いている姿がみえるのです。
記憶のなかで探すだけそれでいい。
なくしたもの越える強さを与えてくれた。
あなただけにはね。


 過去に遡り検証する、時期がわかったほうがなおさらよいでしょう。ほとんどの人は、自分の過去を証明するものがありません。あなたの過去はシカにはなにも存在していないのです。自分をあらわす写真(資料)がありません。あなたの過去の記憶に辿りしかないのです。現在は過去のものをいやというほどひき継いでいます。いいものの悪いものものもいっしょにです。
大事な噛み合わせを失ったあなたのを探しものの旅は、後かたずけ(模型相談)を済まさないと、いつまでも自分の未来がみえていません。いまのいま現在がそのままの未来につながるのです。
 身体は急に自分では変えられません、そして身体は自分の考えでおこなったまま、そのままストレートに身体に表現され反映されています。間違った考えであれば、なんら変えることはできません。ちょっと気持ちを切りかえてみませんか。大きな声で言ってみてください。
 
  「噛み合わせの中心で、歯を入れたい」って。
 お口をみれば、意図したい考えがよくわかります、そして言葉にすれば未来も変わるのです。

成因 2004年06月24日(thu)

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 急性疾患の場合、迅速に症状を把握し、様態を的確に理解したうえで治療に取り掛かるのですが、この場合、それぞれの状態に対応した、緊急時に効果を示す治療部位に対し、迅速な対応を行うことが主となります。一方慢性疾患では、特に従来の治療で効果の見られない難治性の疾患や重篤な依頼者に対して従来の治療が使えない場合、QOLを考えた治療法として有効です。慢性疾患に対しては、1)病因、2)所見(あらわれ)、3)全体的徴候、4)体質、5)好転反応、6)生活歴、および7)治療歴について参考にします。 それらをもとに依頼者の症状の中で何が一番重要か、どの症状に対して治療を行うか、そして依頼者の症状を「こころ」「身体」「環境」の3つのレベルで、鍵となる特徴的な症状を理解し、その症状と一番合っているポイントを決定し、個別的な処方を行ってから実際に治療を行います。このポイントを外さないように注意すれば、結果を得ることができます。


 光の3原色は、簡単にいうと、赤(R)、緑(G)、青(B)の3つの色を混ぜることでさまざまな色が再現できます。これを見ているディスプレイも3つの色が混ざっているはずです。赤、青、緑がもっとも高い輝度で、しかもおなじ割合で混ざり合った状態が白色です。バランスとは、身体と心と環境を表し、すべてをまぜあわせると白くなります。白は、東洋学的にいうと無の状態すなわち「すべてある」という充足された考えです。
 逆に紙に書くときは、どうなるかわかりますか。小さい頃に、絵の具を混ぜて、なかなか思う色にならず、どんどんと予期せぬ黒い色になってしまったことないですか?そして描けば描くほど、理想的に描きたいものと離れていってしまうのです。
 カウンセリング中は心の免疫があがることで、軽度な問題は解決したようにみえます。しかし一時的な封じ込めであり、根本的解決には至りません。そればかりかやがて軽度なものから重度へとシフトしていくのです。シカで歯が治せないのなら、心のアプローチのみを捉えれば、ある意味正解かもしれません。そしてシカ補綴への原因の除去は、症状の緩和として直接的な即効性のある効果ではありません。
 シカの噛み合わせの治療はブレンドするためのアプローチや混ぜる配分が違っているから、よい結果を求めてもうまくいかないのです。「歯の重度」の人が心の問題にすり替えられ、ストレスを原因にされるのは第三者の私からみて好ましいことではありません。正しく歯を治せば、身体や心の許容性が大きくなり、憂鬱が解決できるのです。実際に問題の人は、問題の歯を抱えています。しかしシカではけっしてそのことに関連性を否定し気がつこうとしません。
 治療を薦めないのは、しっかりした「治せる保証」がないからです。そして正しく治す基準を持っていません。その後怖いことは、なんら「保証」がないのに治そうとするシカです。シカ医自身の利益のためにおこなう処置では、単にホテツの入れ替えに過ぎません。シカからシカで治しても悪い状態を変えずにそのままの悪条件を位置ずけるだけです、噛み合わせを変化させれば、さらに輪をかけて狂わし悪化させることになります。
 いまの位置を変えてはいけないのです。恒常性は生命維持のために保たれていることを忘れてはいけないのです。いつも顎は悪くありません、そして一番合っているのです。
 自己の心を変えたり、職場の環境などを変えたりすることはとても大変なことです、自分の努力だけでは実現不可能な事さえあります。しかし歯の環境はいくらでも自分の意識次第で変えることができるのです。所有している歯のクオリティを上げて、余裕のあるアドバンテージでさらに免疫をあげるていけるのです。症状は3つのブレンドとすると、ミックスのバランスの悪さで結果はいくらでも変わるのです。結果に一喜一憂したり、振り回されてはいけないのです。シカでは最初から描くキャンバスが違うのでいつまでも黒いのです。
どこまでも希望の光の輪を広げていくのです。

フィンランド症候群 2004年06月23日(wed)

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 フィンランド保険局が、40歳〜45歳の上級管理職600人を選びだし、定期検診、栄養チェック、運動、タバコ、アルコール、砂糖、塩分摂取の抑制に したがうように説明し、これを15年間実施し経過を観察。同時に同じ職種の600人には、目的を話さず、ただ定期的に健康調査票に記入させるようにした。 調査を開始してから15年後には意外な結果となった。 健康管理されていないグループの方が、心臓血管系の病気、高血圧、がん、各種の死亡、自殺者の数が少なかった。

 この事実は,健康管理の難しさと医学的な事実だけでは、 人間の健康維持は難しいことをあらわしている。 生活に干渉されることが一番のストレスになる。人間は自由に生活することが感染に対する抵抗力を持ち、健康な生活をしているという依存心がかえって、不健康をつくることになる・・・


 シカから受けているアドバイスが不快と感じるようであれば、それが十分ストレスである。
・急に顎を動かす動作は避ける。
・長時間の会話や、大きな口をあけて笑わない。
・電話を肩と首ではさまない。
・ほおづえをつかない。
・つめ、鉛筆、パイプなどを噛まない。
・正しい姿勢を心がける。
・そしゃく回数を増やす。
・足を組むのをやめる。
・あくびは小口で
・歯を食いしばらないようにする。
・咀嚼(そしゃく)は両方の奥歯でかむ。
・関節筋肉を冷やさないようにする。
・硬いものかまない。
・高い枕をしない。
・チュウインガムをかまない。
・あぐら座りTVゲームをする
・歯ぎしりをしない。
・猫背の姿勢をとらない。(VDTや事務作業、食事の時)
・片側で咬む癖をやめる。
・よくほお杖をつく癖がある。
・うつ伏せで寝る。
・いつも同じ方向を向いて(TVなど)食事をする。
・楽器をやめる

 何か注意することありますかと聞かれます。しかし噛むことにおいて注意など必要ありません。できる以上のことは無理をしなくてもよいのです。歯が治ればなんでもできるのですから、今の現状の噛み合わせ以上のことは何をしてもできないからです。今はなにかができない、そのことが何を意味しているかを考えてほしいのです。

 歯の治療にあたり注意することはまったくありません。あれやこれやする前に、まず歯を治してください。歯の治療の前にあれこれしてしまうと、治癒期間が長くなってしまいます。長い時間を経過して作り上げた身体は、一時的なまげのばしをしてももとに戻るからです、身体が安定していなければ、歯も安定させることができません。いったん歯以外を触られれば、半年は身体の安定を待って治療をおこなうのです。歯の治療と同様に、身体もあれこれと何事もされすぎはいけないのです。
 不摂生でやりたいようにやるのも問題だが、管理しすぎるのも問題なのです。心の置き所を考え、互いに有益なことを見つめていくのです。

ストックホルム症候群 2004年06月22日(tue)

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犯人と被害者の心的相互依存症

「ストックホルム症候群」とは、「被害者が犯人に、必要以上の同情や連帯感、好意などをもってしまうこと」を言います。これは、誘拐や監禁などで犯人と接触する時間が長い場合に起こります。警察関係者や周りに、一番誤解されてしまうことが多い症状なので、周りの考慮や配慮が重要になってきます。
 ストックホルム症候群は、1973年に初めて「症候群」として認められました。ですから、研究史の浅い病気ということにもなってしまい、いまだに謎の部分がたくさんあります。


 いったんシカでなにげなしに入れられた歯で、実際に困ることが同時多発しています。いますぐにあなたがこうしたい、という思いに反してテロリストの歯はアンチテーゼとしてテロの活動を開始します。例えばシカのインレーほど困ったものはありません。冠のように大幅に違えばすぐ誰でも気がつくでしょう。しかし小幅の場合、自分の身に何が起こったのかということを、自分自身で動きの変化に対応してしまい、うまく認識できません。身近にいる第三者が噛み合わせへの深い造詣や鋭い眼で注意してみていないと、全く変化には気がつくことができないのです。
 シカにおけるストックホルム症候群は、自己判断に狂いを生じさせます。そして命令系統の混乱がやがて形として定着してしまうのです。偏位によりいったん歯の移動が始まれば、シカでは元の状態には戻れません。まずシカでは動く認識自体ありません。

「歯は動かない」不動のものという固定概念があるからです。

 そのまま間違って付与された機能が口腔内に定着していきます。ほんのわずかの接触が変わったために、全体の歯が動き、骨を変化させすべてが入れ替わって変革してしまうのです。テロ補綴のせいで、次々と仲間たちは、犯人のいいなりにならざるを得ません、しぶしぶ従うのです。特に筋力の弱い女性や子供にとっては、顎や身体にあしかせをつけられたように強い負荷のかけられた状態のままです、逆にがっちりとした筋肉の強い男性の場合は、歯に負荷をかけ続けます、よって今度は歯を長く維持することが困難です。
 犯人が逮捕されても、しばらくは残された人質は放心状態です。むしろ相手を擁護するかもしれません。完全に犯人のおもむくままに、心までも一旦は支配されてしまったからです。もしここで犯人の要求を飲まずにいたとすれば、それは歯や身体にとって恐ろしい結果を選択することに等しいことなのです。でも恐ろしいのはこの後です、仮に早期に気がついて犯人を即逮捕しても、その後今度は人質であった側が今度は全員相互依存症の「犯人」へ変貌しているからなのです。
 
 間違った犯人への制圧方法として、圧倒的な軍事力を保持する、すなわち多国籍軍に参加することなのです。代表的なシカのスプリントは、大きな犠牲を払って装着するわりには、恵みがありません。失なう代償があまりに大きすぎるのです。
 1本のインレーを歯に正しく入れることができないのに、ブリッジなどできるわけがありません。もっと難しいかみ合わせを喪失している総義歯をどうするつもりなのでしょうか?自らの足元の臨床からまず、手をつけていくことです。そして全体の治療も1本の治療も何一つ変わることのない衝撃的な真実を発見することでしょう。
 無駄な犠牲を払わずに、簡単に説得できる術があるのです。最小限で最短でこれが使命です。

さまざまな治療方法 2004年06月21日(mon)

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正しく歯を治せば、一生懸命「あいーん」はしなくてもういいんだ。
 運動療法:歯を認識し歯の周りを回っている、だから歯の通りに動く、顎を勝手に運動させてもなんら脈絡がない。
 認知行動療法:ブラキシズムや癖など顎関節症の原因となる悪習慣やその背景をさぐり本人に自覚させ、それらを取り除くようにさせるが、歯が原因である以上、改善はない。
 理学療法:痛みの軽減のために患部を温めたり冷やしたりする、遠赤外線、レーザー、針灸がそうであるが、歯が原因であればあまり意味がない。
 外科療法:歯が原因であれば、歯を治しても2度と戻れません。
 薬物療法:心配なのは、歯のせいなのに「心の病気」にされてしまうことだ、残念なことに精神科の先生はシカ同等に歯はみれない。
 矯正治療:見た目悪い天然の歯並びが症状をだしたりすることはまずありません。みている所が違うのであれば、結果が逆になります。だから人為的にきれいなものは、症状をだすのです。自然に作り上げたものではないからいったんはそろえてもやがて崩れだすのです。
 スプリント療法:スプリントという歯列を覆う装具を装着することで顎関節や筋肉への負担を軽くして歯ぎしりや食いしばりの害を緩和する目的であるが、その意図を反して実際は低位にさせているケースを多々みる。歯は触っていないという何かに抵触しない唯一の方法、しかしシカとしては安全にみられるが、わかる人には危険きあまりない代物。シカではやはりみえていないんだね。
 咬合治療:かみ合わせが顎関節症の原因なのか結果なのか、その関係はまだわかっていないとされていないのは、シカでは当然だ。見えていないから、触れば触るほどとんちんかんな治療でかえって悪くなる。であれば触らないで置こうというのが、いまでは一般見解である。しかしそれでは治らない。みえない人はけっして触らないことだ、そうすればそれ以上はけっして悪くはならない。
 その他:姿勢不良などでかみあわせの異常の原因となり、それを取り除く場合で症状の改善が見込めるときは最初から歯科ではない。カイロやカウンセラーに専門分野はまかせればよい。我々の専門は歯を治すこと、だからすべては口腔内をみればよくわかる。心や身体から噛み合わせを悪くしていることもある。
 
 じゃ、一体どうすればいいかって?
答えは聞くものではなくで、自分で見つけるものです。いままで聞いてその通りにやったものがことごとく違っていたでしょう。答えはここにあるからです。上記すべて全部やったが治らないのは、自分で見つけていないからです。だから行ったさまざまな治療方法の歪みが、かえって身体に加わってしまったのです。上記治療の種類も残念ですが、シカ的分類方法だからです。

STAND ALONE COMPLEX 2004年06月20日(sun)

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 笑い男事件
 2024年2月1日、セラノ・ゲノミクス社社長アーネスト瀬良野氏が誘拐された。同時に現金100億円、金塊100kgが犯人から要求されるが、そのまま連絡が途絶える。報道管制の中、2月3日、突然TVモニターの向こう側に姿を現した瀬良野氏と銃を持った犯人。生中継のただ中、犯人から脅迫を受ける瀬良野氏。現場を逃走する際に犯人はカメラのAI、通行人やTV局のスタッフにまで〈笑い男〉マークをリアルタイムで上書きして逃走。通称〈笑い男〉事件と呼ばれる劇場型犯罪の始まりだった。
 衝撃的な初登場以降、MM(マイクロマシン)の製造ラインに〈死に至るウィルスプログラム〉を混入するという手口で引き続き同社を脅迫。セラノ株が暴落した時点で脅迫はストップ、続いて他のMMメーカー6社が同じ手口で脅迫された。政府による被害企業への公的資金導入を期に〈笑い男〉は終了宣言を行いネットの闇に消えた。


 狂った動きを正常にみせかけるという手口は、シカ権力の象徴である。虚構により構築された学習システムによって送りだされた究極のシカ兵士は、そのまま役目を全うするため日夜継続し実施している。
しかし国家ぐるみの犯罪をあばこうと電脳にたけた優秀なハッカーがでてくる。彼は笑い男であり、彼が存在する理由は、シカの診療システムがあまりに前近代的であるのが原因だ。しかし笑い男は国家の機密を知りすぎたため、策略にはめられてしまった。彼は企業をターゲットにする脅迫者にしたてあげられたのだ。
 電脳硬化症と同じで、どんなにセキュリティを強化しても、かならず科学の欠点をついたセキュリティホールが現れる。現代の顎関節症は「顎」でKR.にアラートを鳴らして警鐘している。

 電脳とは、脳に対してマイクロマシンを注入し、首に入出力インターフェースを埋め込むことで、思考を直接外部とやりとり可能となる脳である。歯科でいえば、電極のかわりに歯を口腔内に填入することすなわち歯の治療になる。歯の修復物によりダイレクトに脳に伝わることだろう。
 国家規模で行われている電脳通信のネットワーク管理で「ゴーストハック」されている。あなたは、悪意を持った他者にゴーストの障壁を突破されると、自分という個を乗っ取られることになる。ゴーストとは、オリジナルと寸分違わぬ肉体を、義体という形で作ることはできるようになっても、そこにゴーストは宿ることは無い。「個」を限定する因子のことを「ゴースト」と呼ぶ。意味は“魂”“霊魂”などである。自分を自分として証明する証拠である。
繰り返し治療を進めていけば、仮にオリジナルと寸分違わぬ歯を入れられる技術を有していても、落とし穴に陥ることになる。歯に魂を注入できることが可能かどうかという点だ。
 オリジナルとの違いは、確実にある意識の有無である。意識の欠落したダミーの歯では、魂はけっして宿ることはない。

 バトーから言わせれば、「眼を盗まれている」だよ。シカ医には、そんな風に見えるのかい。捩じれている天然歯が狂ってみえるのかい。それはね、噛み合わせの動きを正しく理解していないからだよ。歯並びが悪くみえるのは、ディスクレパンシーへの身体からの対応を意味する。歪んだ鏡で、シカが正常と認識しみているかぎり、シカできれいに並んだ姿に歪みが現れる。現実に歪みの姿を捉えないかぎり、次の笑い男が出現する。

 わたしがもしシカの現実の話をしないと罪になることなのだろうか?それとも現実の話をして罪をきせられるのだろうか?いずれ時期がくるだろう。

イノセンス 2004年06月19日(sat)

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 セルアニメとデジタルでは質感とか空気感が全然違います。セルをのせる撮影台からフイルムに到達する間での間に空気というか、「何か」があるのです。それが独自の質感を醸(かも)し出しているのです。ところがデジタルでは単なるデータなので間に何もない。だからぺらぺらに薄っぺらく見えてしまうのです。

 セルの頃は、空気の層が動き背景が、数ミクロンぶれる、これが「生きた」キャラクターがじっとしているように見えた。しかしデジタルだとまったくぶれない、ちょうどPCがフリーズしているように固まってみえて不自然である。
海水から自然に作られた塩はミネラルが豊富でうまい、でも化学合成された塩は塩化ナトリウムは突き刺さるしげきでまずい。これと同じである。
イノセンスは劇場用作品である、映写機がフイルムを送り出す、ほんのわずかな「がたつき」までも計算して作ってある。

     イノセンス それは、いのち。


 歯の治療はアナログである.
しかし時と場合でデジタルを応用することがある。
 oリングの名称は正式には、“Bi−Digital O-Ring Test”バイ・ディジタル オーリングテストと呼ばれる。プラスとマイナスがでる。ニューヨークで公表されただけに、実に「西洋学的」なものである。日本人医師が発見した指の輪をつかった新しい診断方法である。

 脳の血液循環と握力の関係を研究する過程でBDORTのヒントを発見した、その人は当時ニューヨーク心臓病研究所の所長である。博士はアメリカ特許庁に「O−リングテスト法の原理と応用」について特許申請した。そして認可された。人間を直接対象とした特許など、いまだかつてなかった、画期的なことである。「生体そのものが極めて敏感なセンサーで、毒物を近づけたり、体に合わない薬剤を手に持たせたりすると、筋の緊張は低下し、逆に有効な薬剤では緊張が良好に保たれる」という原理に基づいている。

 ところがO−リングのデジタルにズッポリはまってしまった例をみている。そのリングには逃げ道がない、どこまで続くロードである。調整は究極的に、どの回転で、どの方向に、どんな角度で、どのくらいの量を、どのように削るのかは、デジタルにはでない。
削る部位場所がわかっても、結局アナログに頼るしかない。調整の能力は簡単にはっきり言おう、ずばりセンスだ、人に教わってできるものではない。

 O−リングにおいて達人かつ噛み合わせの達人が同一人物に二つが結合しつねに同居しなくては、よい結果はでないだろう。さらに正しい治療は、ほんのわずかな「がたつき」までも計算して作ってある。身体は歯も含めすべて生きているからである。シカのようにけっしてフリーズした歯を入れてはいけない。
 正しく調整していくとそれはかならず必要な固有の角度や点接触を展開するため一定の湾曲面に置き換わる。そのかた自身の本来持つべきDNAを有した「歯」その形態になってくることがわかる。機能イコール形態である、だからそれ以外の形は何を施しても不正解になることがいずれわかる。結果がすべてを表してくれるからだ。その形は等しく歯の形になっていますか?

      歯 それは、いのち。

世界で一番高い橋 2004年06月18日(fri)

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Engineers brought the two central ends of the Millau road viaduct in southwest France together, completing the span of the highest bridge in the world.(AFP/File/Eric Cabanis)
世界一高い橋がつながったそうです。路面の高さは270m。フランスのパリから地中海沿岸までを結ぶ高速道路のための橋で、この12月には開通予定だとか。東京タワーよりだいぶ低いとはいえ、そんな高さをクルマで走るというのはかなり恐そう(でも、一度はやってみたい)です。


世界で一番高いブリッジ、それはシカのスプリント。世界で一番高く、割のあわないお買い物です。
高価なのに、効果なし。いえ、効果があってはいけないのです。
どこまでいっても辿りつきません、ゴールがどんどん遠ざかりしかも周りの世界がどんどん変わってしまうしろものなのです。橋をかければどこまでいっても道がつながりません。はめているあなたは、どこまで行ってもけっして自分の歯で噛むことができない陳腐なものなのです。だからゴールがないのです。

渡ってみるかい、その橋に。
上ってみるかい、その橋に。
託してみるかい、その橋に。

 しかし結果が残念なことだと言っておこう。

 高いコストをかけ、壊れる不安を抱えて、その橋でいいんですね。

でも遥か下をみてご覧らんなさい。けっして早くはないけれど、下の道路で山をしっかり越えられるのですよ。咬頭という山をね。
 溝という道が塞がれているから、渡れないだけだったんだね。それを頭の上を超えていこうというなんて、やがて橋は崩れ、足下に落ちて、初めて安定することに気がつくと思う。気がついて正解なんです、他をみてみよう、まだ渡ろうと登ろうとしているだろう。あくまでも自分の足で越えるのです、けっして超えてはいけないのです。そして歯は互いに繋いではいけないのです。
 最後に説得します、貴重な時間を費やして人生を無駄にする無謀なチャレンジはおよしなさい。

あずみ2 2004年06月17日(thu)

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AZUMI
 徳川家康が天下取りに成功し幕府を開いた頃。戦乱の中で親を失ったあずみは爺に拾われ仲間の孤児と共に育てられた。爺は幕府に対する反乱分子を摘み取る刺客の育成という密命を受けていたのだ。10年の歳月がたち、たくましく育ったあずみ達10人の戦士に課せられた最初の使命は、お互いを殺し合うという過酷なものだった。驚愕し混乱しながらも戦い、生き残った5人は、旧豊臣恩領の有名大名、浅野長政と加藤清正の暗殺という大命を背負い外界へと旅立つ。次々と仲間を失い、憎くもない敵を斬る、自らの宿命に疑問を感じ始めるあずみだが、悩む隙もなく大きな罠が待ち構える。


 まずかならず戦う前に、その構え何流とぞとよく聞かれる、しかし私には正当な流派などない。さらに師は誰ぞと聞かれても、適当に「爺」とでも答えておこう。
 「噛み合わせ」のわからないシカドクターほど無謀な他流試合を行いたがる、江戸時代で戦乱の時代であれば、うむもいわずに相手に即刻叩き斬られるだろう。 
 上下の歯の距離感すなわち相手の間合いがさまざまな意味でとても大切だ、私は決まった構えをみせない。これは大学での講義で育ったドクターには、わからないことだろう。

 あずみふうにいえば、歯の調整は、
「道場で習ったものと、野や山の中を駆け回って得たものとはしょせん違う。」
 あずみの映画では、素人を鍛えて殺陣をやらせているので、当然、ごまかしはあるのが眼につく。もし受けているシカの治療がごまかしであれば、症状となりかえってくる、よりあなたはリアルな治療を追求すべきである。
 あずみふうにいえば、シカとは、
「次々と仲間(歯)を失い、憎くもない敵(歯茎)を斬る、自らの宿命(歯科医)に疑問を感じ始める。」
すなわち、シカに大きな壁と感じることが、上達の秘訣である。シカはまだまったく壁を感じていない。
 あずみふうにいえば、腕のたつ剣士であるが、
「剣豪ではなく、刺客である。」
本当に能力のあるものは、表にでることはできない、天下太平の世を築くことを目的にした、「大きな罠が待ち構える」からだ。悪意に満ちて利用されることを恐れる。ひたすら注目されないことである、一見ごく普通の人になりきれるのも技の一つだ。

 クライマックスが訪れる、それが200人斬りである。しかし映画ではないから、最後の最後まで「最後の治療」という天下の宝刀はふりかざさない。出さないで治せればそれでいいからだ。しかし、シカのスプリント装着者は別だ。スプリントという爆弾で破壊された空間は、刀では変えることができないからだ。シカで戦う際の飛び道具とは、自らの刀を扱えない愚か者が使う邪道なものだ。
 シカの剣豪が、異様な「スプリント」を使っていれば、物語になるはずがない。なぜならエンディングのない映画になってしまうからである。
 最後に、戦うべき自らの最大の敵は周りではなく、己にあると思う。症状に振り回されず、冷静に沈着に客観的に物事を見続けるかである。

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