▲戻る / タイトル一覧 / ログ検索 / 過去ログ / 管理者用
診療日記ブルー


<< 2024年 11月 >>
sun mon tue wed thu fri sat
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
- - - - - - -

<< 前の月 / 次の月 >>

更新履歴
2005/01/22
粘膜干渉
2005/01/21
論より証拠
2005/01/20
口腔内ストレスの恐怖
2005/01/19
偽札
2005/01/18
咬合圧の変化が痛みに及ぼす影
2005/01/17
遅らせる声
2005/01/16
最善をつくす。
2005/01/15
絶対音感
2005/01/14
「目は口ほどに恐怖を語る」
2005/01/13
Tron

↓以前の日記

DNAに魂はあるか 2004年04月03日(sat)

57,679 byte

 「DNAに魂はあるか」著者F.クリック 内容は難しいのだが、文体自体は難しくは無い。「意識」の在処について考える本だ。「あなた(喜怒哀楽や記憶や希望、自己意識と自由意思など)の意識の存在とは、無数の神経細胞の集まりと関連する分子の働き以上の何ものでも無い」と言うものだ。クリック氏はDNAモデルを発見し、ノーベル賞をもらってるらしい。クリック氏は視覚システムの解明から、意識を探し出そうとしている。じつに興味深い。
 「ユーザーイリュージョン」といい、なんで「意識」にこだわるかと言うと、知覚や記憶、意識は神経細胞の活動によって行われているからである。簡単な話し、神経、筋、骨格、痛みを扱う者としては、意識がどこからくるのかを考える必要がある。何も心理学的な方向からアプローチしようと考えた訳では無い。最も多く扱う「痛み」は意識と密接な関係、または同義と考えられるから、意識の出所を探した方がよい。

感情と痛みの関係性が深い事は、モルヒネなどの神経伝達抑制物質が精神的にも作用する点からも明らかである。この辺は慢性的な疼痛疾患が軽減すると共に、患者さんの印象が変容する過程を経験的に目の当りにしている事だろう。当り前のことだが、痛みが軽減すると共に、患者さんは明るくなる。これから考えれば、物質と精神とは関連性がある。物質が阻害するのが、神経伝達活動であるなら、クリック氏の仮説も成り立つ事になる。


 神経伝達です。(クイックタイム)
neurones.mov

本当は高くても高いと感じる場合と、
本当は高くても低いと感じる場合と、
本当は高くてもちょうどいいと感じる場合と
調度いい高さなのに高いと感じる場合と、
調度いい高さなのに低いと感じる場合と、
調度いい高さなのにちょうどいいと感じる場合と
調度いい高さなのにちょうどいいと感じない場合
本当は低くても高いと感じる場合と、
本当は低くても低いと感じる場合と、
本当は低くてもちょうどいいと感じる場合
がそれぞれのケースで実際にあります。全部説明できます。が説明が大変です(笑い)
 よくあるシカのケースでは冠が高いというときに赤い紙で色のついた場所を削りますが、冠は精密につくればセットした直後は高く感じます(実際にピッタリなのです)。ですから私は新しく入れる冠はけっしてその時は削りません。やがて機能しなじみ出すため加圧されて動き出すとき始めて調整します、今の歯の位置から修正されて歯が動くからです。
 
  「赤く色の付いている所は削りません」
 脳に繋がったシナプスを削除しているからです。
  良く考えてみてください。神という創造主がここまで考え、DNAでせっかく作られた歯の形を壊すことだからです。けっしてダイレクトに脳の触覚である「歯」という感覚のシナプスを切らないでください。


Web Diary Professional ver 2.17