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診療日記ブルー


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間違った記憶から 2004年02月23日(mon)

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 人の名前や地名など、なかなか覚えられないものがある。何度覚えても、すぐに忘れる。あるいは、どんな漢字だったかわからなくなる。こんなとき、「えーっと、たしか覚えたんだけどなあ」などといいながら、なんとかして頭の奥のほうからおぼろげな記憶を取り出そうとする人が多いが、これはやめておいたほうがいい。無理に思い出そうとすると、かえって記憶の妨げになることがあるからだ。すぐに思い出せないということは、きちんと記憶が整理されていないということでもある。あいまいな記憶を無理して取り出せば、でてきたものは間違った情報であることも少なくない。たとえば「福沢‘諭’吉」という名前の漢字がなかなか思い出せなくて、やっと思い出したつもりが「福沢‘輸’吉」だったというようなことはよくある話だ。ここで怖いのは、記憶の中に正しい「福沢‘諭’吉」ではなく、誤った「福沢‘輸’吉」という名前が定着してしまうことだ。苦労して思い出しただけに、その名前は自分の中でインパクトの強いものになっている。そのあと、「福沢‘輸’吉」は間違った名前」と整理しなおすことができればいいが、実際には「福沢‘輸’吉」という名前だけが、間違ったまま、記憶として残ってしまい、うっかりミスを招くのである。というわけで、思い出せない事柄は、無理して思い出そうとするより、さっさと“答え”を確認したほうがいい。「えーっと、あれは何だっけ」と思ったら、辞書なり資料なり、原典なりをみて確認する。このとき正解をしっかり頭に焼き付けておけば、間違った事実を覚えることはない。忘れたらまた調べればいいわけで、これを繰り返すうちに、正しい記憶が定着していくのである。


 間違った治療なら受けないほうがよい。ええ誰でも最初からそのような治療にならないように気を付けていたはずですが、必ずよくなるって言われたのを信じて治療をしてその後効果を待ち望んでいたのですが、、、、。っておっしゃいます。あなたの思いはよくわかります、でもお話を聞けば聞く程、御本人の甘い認識があることを痛切に感じざる得ない状況なのです。
 大変困難な間違った治療の繰り返しで、かなりなダメージを最初から最後まで歯と身体が受けているのですから。受けていることで後を引いているのです。もしかすると簡単にやり直せばかたがつくと思っていませんでしたか?後々の治療になればなるほど程シカで崩された悪いダメージを順次しっかりと蓄積しているのです。過去のダメージを現在も引き継ぎ自ら予想もしなかった事体になっているなんて考えも及ばなかったことでしょう。自らの行く道は、いままで以上に「難症例」を手繰(たぐ)り寄せているのです。
  いつまでも駄目なものに駄目なものを上乗せしているのですから、はっきり言えば、
     「シカ治療の上にシカスプリントを載せていることです。」

 シカやネット上で流れる有害情報からくるサブリミナルな特殊効果で、シカでの間違った治療でのイメージを増幅させられています。それらはあなたの治る本当のイメージと随分懸け離れています、落胆するかもしれませんが、それが事実なのです。治す過程から大きくずれているのですから、結果はもう判りますよね。 
 小さなズレはより大きなズレを招きます、どんなものでも最初に小さいうちに潰しておけば問題はなかったのですが、、、。治らないということではないのです。今後は自己防御のため正しく捕らえる眼を持ちたいものです。
「正しい治療」は正しい記憶を定着させるため、すこしずつ歯に確認させながら治していくのです。もちろん治療に入る前に「心」を受け入れることが大切です。


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