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診療日記ブルー


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咬合圧の変化が痛みに及ぼす影
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「目は口ほどに恐怖を語る」
2005/01/13
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現代の魔女狩り 2004年12月19日(sun)

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 魔女裁判と異端者審問は同じ根を持っている。魔女が死刑になるのは、悪魔と結託したとされるからだ。天候の不順、家畜の病気、害虫や疫病の発生、といった現象は魔女のせいだとされ、無実の女性達が次々と残酷な方法で処刑されていっ魔女裁判の開始は告発によってなされる。単なる噂、子供の戯言はもちろん、家畜が病気にかかったり、何らかの天災があったりすれば、魔女だという告発がなされ、逮捕される。

 最初、罪を認めるよう勧められるが認めればすぐに火刑になるため、容疑者は否認する。その後拷問が始まる。


 診断時に、特に筋肉を押しながら痛いところを確認し、「顎が悪い」と言われれば、それはシカで治らない悪しき「顎関節症」というレッテルを人に押しつける。筋肉から心にまで深く邪悪を運び、身体全体に浸透させる、悲しいことに「悪しき習慣」である。だから筋肉はけっして押してはいけない。押す事で身体が悪いものを今度は意識し始める。
 眼を覚まさせるところが違っている。

 注目して意識してもらいたい場所はそこではないのに、症状の結果のみ要求し追い求める。まるで幻想の世界に引きこまれていく。そこには現実はない。現実でなければ、治すことも出来ない理由はそこにある。一般のシカでどのように顎関節症と選別されるか私にはわからない。診断の姿は、奇妙なことに中世の悪魔狩りを彷彿させる。
 中世において魔女を探し出すとき、針に痛がらないことを持ち出し、これを刺して調べ上げる、特に若い美女に悪魔が宿るといわれ、徹底的に調べられる。なんということに、疑わしきものには、針をつけない。よって最初から「装置に針がない」これで検査すれば受けたものには痛みがない。すかざずこいつは魔女だ。よって拷問にかけられる、好き放題されたあげくに最後は火あぶりにされる運命なのだ。若くてきれいな女性がターゲットなのは、まったく同じである。指をさす道具に仕掛けがあり、指が飛び出す仕掛けになっているのかもしれない。それともいつの間にか、魔女狩りという仕組みと同じように誰か相手を探さなければいけない状況に追い込まれているのかもしれない。
 顎関節症は、指を針のように刺して探してはいけない。
 
 歯をみれば、筋肉の状態など簡単に手に取るように見えるようになるから不思議である。だから筋肉を押す確認などは不要だ。そしてその一時的な経過において判断をする必要など意味がない。精神的なものと紹介するのも、シカが自分で偏見のフィルターですでに精神科医に変わり診断してしまっている。

 筋肉を押して痛いから「顎関節」と決めていくシカはまるで中世に戻っている。さらにシカは、すべての根源が不正咬合が原因と決めつけている。この偏見がまた新しい病人を連鎖的に作っていくのである。シカDr.に人と違うことを、うっかり発言すれば、すぐにあなたは、異端者審問をされることになる。

 顎関節症に美人が多いのではなく、美人だから注目する、医局はダン性だからだ。


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