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診療日記ブルー


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粘膜干渉
2005/01/21
論より証拠
2005/01/20
口腔内ストレスの恐怖
2005/01/19
偽札
2005/01/18
咬合圧の変化が痛みに及ぼす影
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絶対音感
2005/01/14
「目は口ほどに恐怖を語る」
2005/01/13
Tron

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感謝の笑顔 2004年12月06日(mon)

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 人間が痛みなどの症状を認識する入り口は一つだと言われています。つまりこういうことです・・・何らかの症状が起こると、意識はそっちへ集中し、それよりもさらに強い症状が他で起こると、今まで意識していた症状を忘れて、新たな症状の方へ意識が集中させられます。
 シカで作られた右の歯の違和感を最初に感じてみてください。そのまま少々ズレた状態で、今度はそれよりも大きくズレた左のブリッジを感じてみてください。右の少々のズレがかき消されて、左ばかりが気になるようになります。これが神経のトリックです。しかも、一般にシカに高い、低いなどいまだにもって基準などありません。
上下偏位した、すなわち顎のズレた状態での上下の歯の当たりでは、何ら意味がないからです。そこでは、正解など探しても見つかりません。
 知覚における判断は、どちらか片側に感じる傾向にあります。もし仮に両側がズレ痛んだとしても、必ずどちらか一方の歯のほうに感覚がなっています。仮に両側で感じていたとしても、やはりどちらか強い方、弱い方があります。両方に感じる方は、一度じっくり診断してみてください。きっと、左右の強弱が感じられるはずです。(どうしても両方同じにしか感じないときもあります)そして、実際に「シカで」良くなっていく方には、次のような状態になることがあります。
 例えば、顎や歯の痛みがだんだん感じられなくなっていくと同時に、肩凝りを強く感じるようなったり、肩凝りが楽になっていくと今度は、腰痛が感じられるようになったりという現象があります。治癒は一瞬にして起こるものではありません。見える症状の良くなっていく過程の間に、様々な変化を繰り返すことを覚えておいてください。つまり、他のしわ寄せに送っているだけなのです。 スプリントで治った、軽減したというかたは、確かにそう身体で感じることでしょう。しかし治る身体に合わせた治療ではなく、単に症状を動かしているにすぎないことを忘れないでください。そして後から身体の反応をもて遊ぶ結果になっても後悔しないでください。

 確かに症状の変化も、体が良くなろうと戦っている証拠です。皆さんもあちこち症状が出ているからといって、何もすべてが悪い方向に働いているわけではなく「体も治ろうと必死で頑張っているんだなぁ」と、その状態を高く評価するくらいの気持ちを持つ必要があります。今起こっている体の状態(症状)を否定するのではなく、「よしよし、いつも頑張ってくれていてありがとう」という、肯定的に受け入れる気持ちを持つと、副交感神経が働いて自律神経の乱れはどんどん安定してきます。
 なにが合ってもつねに、自分の体に感謝してあげる習慣を付けてみてください。きっと感謝した笑顔が、よい噛み合わせをつくることでしょう。
結論として、
 歯は筋肉をあやつり、筋肉は歯の位置を決めるのです。おのれを支配しているのは、自分自身とすぐ気がつくと思います。


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