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診療日記ブルー


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マインドサイト  無意識のうちに見えているもの 2004年11月25日(thu)

62,500 byte

 第六感、虫の知らせ、何かの気配……。この世には、映画『シックスセンス』のハーレイ少年のように、ほかの人には見えないものを見てしまう人々がいる……?。

 どこかおかしいと感じる感覚さて、実験の結果、参加者のうち数人が、写真の間違い個所を「目」で見つける前に、「どこかおかしい」とピンときていたことがわかった。

 ロン・レンシンク博士
ケンブリッジ・ベーシック・リサーチ、マサチューセッツ工科大学、日産自動車などで、視覚の研究を6年間行ってきた。そこで、「チェンジ・ブラインドネス(change blindness)」の実験を通して、今回の発見をした。
「約3分の1の人は、違いを目で確認する前に、何か変だと感じとっていたことがわかりました。それは、まさしく第六感だと思います。彼らは、その感覚を日常でも使用しているのは間違いありません」少し、わかりにくいと思いますが、レンシンク博士は次のように考えているようで
す目に入った光の情報は、脳の視覚野で処理されて、私たちに視覚で「見えた」という感覚を与える。しかし、レンシンク博士によれば、目に入った光の情報はすべてが視覚野で処理されるわけではなく、どこか別のルートで処理されている情報もあるのではないかというのだ。その別のルートで処理された情報が、「無意識のうちに見えている」ものとして感じられる。これが、何か「おかしい」とピンとくる第六感の正体ではないか。この「無意識のうちに見えているもの」は、車の運転をしているとき、とっさの勘で、危険を回避したときなどに働いているものと考えられる。レーサーなどは、この感覚が発達しているのかもしれませんね。
 
 このような「無意識のうちに見えているもの」のことを、レンシンク博士は、「マインドサイト」と名付けた。しかし、「マインドサイト」のしくみがわかり、誰でも訓練することができるようになれば、第六感が働き、自動車事故を防ぐことなどに利用できるかもしれない。まだ、詳しい研究はこれからだが、レンシンク博士は、「マインドサイト」が訓練によって誰にでも得られるのではないかと話している。



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