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診療日記ブルー


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胆経 2004年11月28日(sun)

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  動きの制限は経絡に沿って出現する  ヒトの動きは多関節・多軸にわたっている。そのため、一つの関節の動きは全身の動きと連動するとともに他の関節からの影響を受ける。例えば、仰向けに寝て、足の拇指で壁を突き破ろうとすると、足首→膝→腰→背骨→肩→肘→手首→頚と力が入り、最後には顔面の筋肉まで緊張してくる。
   
人の動きは多関節・多軸

 この一連の動きに関わる部位に何らかの制限が加わると、いずれかの部位に痛みが引き起こされる。この場合、痛みを訴える部位と痛みを引き起こした誘因の部位が遠く離れている事がしばしば観察される。いわば痛みは偽のサインであり病変部位でない事が多い。例えば、バレーボール選手のスパイク時の肩痛においては、肩には異常は発見されなかったが、数日前のブロック時の転倒による膝や足首の外側のささいな打撲を受けていた。この例を経絡概念を用いてとらえなおすとこの下腿打撲後の肩痛は下肢と肩にまたがって分布している胆経という経絡のルートに沿った一連の事象としてとらえる事が可能である。つまり、下肢の打撲がスパイク時の肩伸展を阻害したために痛みが誘発されており、胆経の伸展阻害による痛みと考えられる。

 動きの制限は経絡上を移動する


 顎関節症治療の危険性は、どこを触っていいのか理解できないことにある。通常のシカの治療においても、点在する咬合の箇所で、「当たっていい所」と「当たってはいけない所」が混在する、明確にその違いを示すことから始まる。
 シカの治療でもっともいけないのは、最初に「主訴」を治療することである。主訴の部位の治療から偏位は容易に始まる。今まで精一杯支えているもっとも肝心な部分に、筋力からの歯冠へ応力が集中し内部崩壊がカリエスで進行するためだ。やがて歯髄炎で痛みがでる。ここでシカ的に根管治療を優先し、歯冠をすぱっと落とした瞬間、またたく間にズレていく。だから、いくら根充材が先端に入っていても、細胞レベルの免疫は、最近の混入をいつまでたっても許さない。ところが、昔の先生の金冠は、歯を削らず、根にも充填されず綿がでてくる。きっちり詰めたほうがよいと習うことと、臨床の体験上、逆になっていることがよくみられる。しっかり詰めた方が悪くなっていて、すスカスカで死腔だらけの空洞のほうが、問題がないのである。
 いかなる講義を聞いても「誰もすべてが咬合と教えてはくれない」。いつでもすべてが独立しているものと「仮定」した話だ。ゆえに悲しいことに実態とはかけ離れ永遠にはマッチしない。

 1本1本の歯という関節がすべて連動している、もちろん身体(顎)へも波及する。歯の表面に陰陽があり、痛みの胆経が存在する。天然歯が悪さをするわけがありません、すべてシカホテツが身体の動きの制限をする最初の元凶なのです。

「筋肉の問題は、歯のホテツ形態の問題、だから顎位を変えずに歯を治すだけのこと」


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