振り返れば、、、、。ちょうど、時期的に90年代バブル絶頂の前に市波氏の講習会は数度開かれました。当時は研修マニア達が、これは本物だと噂は噂を呼んで大変盛況でした。ところが実際行なわれた研修は、実に難解であり、冒頭からお説教ともとれる苦言からまず始まるのが常なのです。これには、研修慣れしているDR.そして技工士から不満が続出しました。お金を払えば教えてもらえる。そして技術を手に入れられるはずと確信していたからなのです。もしその時いっしょに購入させられるビデオの中で繰り返し述べている確信の部分を聞き逃しているとすると大変な期待はずれだったかもしれません。ちなみに研修は、いまでも珍しく歯科医師と技工士とはいっしょに出席する研修スタイルなのです。
市波氏の顎偏位症のビデオは東京歯科研究で発売されていたはずです。顎偏位症総論のビデオを振り返りみると、市波氏は金融機関は今後の脆弱性、すなわち銀行の統廃合をすでに予見していたのです。誰もがそのことについて後から知ったのは言うまでもありません。時代検証をした以前のビデオの記録の中の発言集にはしっかり残されているのです。繰り返しすり切れるほどビデオをみていくと後からわかることが続出するのです。そのときは、まったく意もかいせず、理解できなかったことが、後になって振り返れば、そうであると理解させられるのです。まず、言われるままにとにかくやってみること、噛み合わせを知ることに尽きると思います。ビデオのなかで、こうも言っています、コースを受ける前の受講生に向かい
「今やっているインプラント、矯正をただちにやめること」。
当時、シカをやっていた自分にとって、この意味がその時には実感できるほどには、よくわかりませんでした。自分にとって相当後になってから初めて、この意味が痛いほど理解させられたのです。既存の治療で問題を起こしているのは「医療ミス」とたかをくくっていたのです。そしていままでも問題がないだから、これからも何か問題がおきなければよいという浅はかなこの程度にその時は解釈してしてしまっていたのでした。それほど大学でのマインドコントロール「シカ技術」が身についてしまっているのです。何も知らない時に、最初に入る知識や技術が違っているのです。
ですからまず最初から、シカのすべてを捨てる覚悟から始まるのです。これは、今の生活を根底から大きく変えることになるのです。
無駄な贅沢や税金対策を止めることです。他えば、ゴルフをやめ、外車から国産に乗り換え、海外旅行を日帰りと、贅沢をする方向が変わってしまい。研修すればするほど噛み合わせの研究へとのめり込み、既存のシカ治療とは正反対の方向へ向かっていかざる得ない状況へ入っていくのです。治療効率は落ち、採算は落ち、収入は先細りなのです。インレー一つ入れることのできない現実、すべてを捨てきったわけです。落ちるだけ落ちていった後、明るいひとすじの明かりが灯ったのです。それでようやく自力ではいあがってきたのです。市波式技工士との運命的ともいえる出会いだったのです。10年以上探し求めていた、スーパー技工士です。つまり、自分の考えを具現化したものを実際に提供できる能力が備わっているのです。イメージどおりに作製し装着できる補綴物を提供してもらえるのです。やがてこのことが自分のとって「正しい治療」の原点になるとは、夢にも思いませんでした。事実このことが、何になののかそのときは想像もつかず、まだわかりませんでした。
あなたの「治療」は、ハッピーエンド? それとも・・・