科学者:あなたは今、理想の顔を手に入れた。科学の粋を集めた技術の結晶である。自分の弱点でもあった顎(身体)を歯でもって克服したんです。もう何も恐れることなどありません。機械は完璧にあなたを作りあげたのです、だから非などあるわけがないはずです。
KR.:しかし、本当にこれでよいのでしょうか?まだ新しい身体が適応していないみたいですけれど、、。
(何故かしら悲しそうにみえるのは、新たな悩みの出発でもある。)
科学者;なーに全然大丈夫!もうすぐ時期に慣れますよ、、、。(でました、シカの慣用句)
KR.:でも、きちんと機械で計測してあっているはずだから、いまでも合わせる必要などないはず、だからすぐ身体とフィットしていいはずでは?
科学者:機械は正確に読み取ってしますよ。(冷や汗;)
KR.:なにをもって理想なのでしょうか?
科学者:、、、、。
( 科学で理想としたものと現実でのギャップ)
機械は偏位のため狂った状況を、正確に間違いをスキャンニングして読み出しています。そしてある断面で偏った側面のみを計測データとして書き出しています。誤ったデータを用いては診断してはいけないのです。そのまま偏位のままシカ治療を進められているケースがほとんどです。よって機械仕掛けの終焉をやがて迎えるわけなのです。
PC(パソコン)の具合が悪くならないヒトがいないように、金属の顔ではすぐ調子が悪くなるはずです。こんなことだったら、前の方がよかったはずだと後から後悔するように、ようやく目が覚め気がつくのです。
「今のうち動かなくなる前に、ネジの閉め方と油の差し方を聞いておいたほうがいい。」(口腔ゲカ医)
半分、人間そして半分は機械のキカイダー。人としての感情を忘れ、高価な最新機器で手に入れた莫大な費用を掛けて出来上がったシカの歯は、いったんは過去を忘れたように、すべてを治してくれる偉大な福音として眼には映る。しかし、大きな問題はその後に確実に襲ってくる。大きく治せば(戻せば)、既存の噛む所さを忘れさせてしまうほどダイナミックの新たな変化(変性)を起こし、身体にかかわるあらゆるものすべてを巻き込んでいく。歯と身体の造り出される新たなギャップが深い溝となり、大きな隔たりを作る。シカで新たに創造され生み出されることより、悲しみで失うことが多い事実に気がつく。身体は脳の指令により、必要最小限の損傷に押さえている、弱い顎にでるのは警告のためである。本来の所と作られた所が違うだけです。
「噛む所は2つありません」
歯は感情で包まれています、だからその日の気分で噛むものです。機械ではあなたの心の奥底を知ることはできません。ヒトの心を理解しきれないのは当然ながら機械での心情をはかる限界なのです。骨と機械的に嵌合している金属インプラントが、生体内で適合するわけがありません。頭部の脳成分の50%は水でできているのです。柔らかい変形し形の変わりいくものと硬い機械との融合は、現時点においてまったく共存できないものなのです。
調子が悪いからといってまた今度も、機械にシカのスプリントをはめさせますか?いまだ終わりのない悲しみの増幅装置です。幸せが取り残された後、悲しみの感情記憶だけが、いつまでも装置から脳へむなしく伝達されるだけでしょう。