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診療日記ブルー


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[血管系] 2004年10月16日(sat)

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「血管系は、神様が創造した最高の芸術」
表情には顔の皮膚の微妙な動きを伴います。皮膚にしわをつくることは、下層に筋肉があり、皮膚に付着して引っ張ったり緩めたりしているからにほかなりません。このような筋肉を表情筋といい、顔面神経のコントロールを受けています。表情筋はヒトで高度に発達していますが、ヒトで突然現れたものでもありません。魚や爬虫類、また哺乳類、サル、そしてヒトの解剖を比較して表情筋と顔面神経の成り立ちを考え、その上で、展示標本を観察したいと思います。

人体展より


 シカ大学1年の夏休みの宿題で標本模型を作ったことを思い出しました。ノスタルジーですね。あの暑い盛りに、骨格標本を作ったのです。なにしろ全身の模型だから知識もなく、初めて挑戦で結構大変でした。特に舌骨は紙のように薄くてすぐどこかに張り付いて、しまうのです。いったん置いておくと、そこからはがれません。失敗を経験したことと思います。
 全身といっても「蛙(カエル)」の骨は小さくて無くしてしまうほどなのです。無くした骨をお米にすり替えて骨にみててた輩もいました。すべての骨には、名前があり図鑑通りであることに、当時感動したものでした。

 やがて、そのまま大学の5年生になり大学病院での臨床が行われます。その前だったと思います、解剖の実技があるのです。講義の後に、臨床に入り献体された方達への人体解剖を行うのです。眼にしみるくらい濃厚なホルマリンの臭いで充満した解剖室で、死体達は、ステンレスのテーブルに並んでわれわれ新米の実習学生達を静かに待っていたのです。シカでも、医科と同じようにメスをにぎり、執刀するのです。身体からの脂のためグローブをした手が止まらずいくらでも滑るのです。足にはサンダルをはくのです。洗いながすための床のコンクリは、足を棒のように疲れさせます。献体にかかわる学生の人数は、決っています、医科より条件が悪いのは、当時は当たり前と思っていました。2重にしてもマスクから染み込むような重い空気を浴びて、授業は進んでいくのです。最後と最初に献香をして手を合わせた後、感謝の気持ちで立ち去ります。献体にかたは、自ら志願して善意で最後に身体を提供したのです。死という尊厳のある最後の善意をいただいでも、このことを自分なりに理解したのは、もう少し立てからです。回りに環境に消化できない状態です。身体も同じくそうです。しばらくは、お肉を食べられない状況なのは、言われた通りでした。実習で詰め込まれた知識でいっぱいになった頭と疲労で困ぱいした身体で、余裕などなかったのです。

 正しい治療で、血流の流れがよくなれば、「頭」がすっきりするのです。そして男性は「特徴的」に影響がでます。


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