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診療日記ブルー


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歯根断面 2004年10月10日(sun)

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マイクロCTによる歯根断面です。

 本当に適しているのなら、身体にあっているのなら、「後戻り」などしません。いったん矯正してしまった歯は、もとに戻ろうとしますが、戻る場所(スペース)がなければ、動きが取れません。やがて歯周病で骨がなくなり抜けたり、歯の隣接面同士がこすれたように壊れたりすることは、矯正開始前にはわからなかったでしょう。
 歯は動かしてはいけないのです、歯の移動がそのまま顎位の移動ですから。歯が一山越えてしまったなら歯は戻りません。移動させられた後、もし後戻りできるのであれば、大変幸せです。そして戻った位置は、唖然とします。何てことない「最初の移動前」の位置に戻っただけなのですから。
 くしくも矯正後、歯科矯正医は、Kr.の歯が後戻りしないように、マウスピースを渡し装着を義務づけるのです。人為的に吸収添加された骨は、再度溶けやすいことを知っているのです。ある老矯正医が、自分の身内である甥っ子の矯正を強く反対していました、若い芽をつぶしてしまってはいけない危惧からです。けれど反対の理由が理解できない甥は、矯正治療を自ら始めたのです、、、、。 青年の運命はどうなるでしょう。

 歯は、あらゆる感知する能力を持ちます。形状は、代々遺伝子により引き継がれて、すなわち情報の収集は、その場所で行われるように最適化されている状態なのです。発生学的に位置という根本が最初から違っているのであれば、けっして有用な正しい情報は、入ってきません。
 「意味をもって、歯がねじれているのです」
曲がってたり、真っ直ぐだったりしているあらゆる歯の根元をみれば、すべて同じように均等な場所からスタートし発生しているのです。
 正しく成長していないから、歯が曲がっているのですが、曲がっているから、顎は正しいのです。
歯をまっすぐにとか、顎の位置を変えたりするような
 シカ的「顎の治療をするから、顎と歯両方狂うのです」
 いままでは、シカの通常治療だけだめだっただけですから。


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