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診療日記ブルー


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歯の構築3 もう一人の自分に委ねる 2004年01月28日(wed)

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■ 歯の構築3
 偏位など誰がみても(もっともシカではわからない一つですが)見た目でわかるもので言えば、「正中」がいい例です。それが狂っているまま、インプラントをしたり、歯周外科をしたり、全顎補綴をしたりと
さんざん「シカ治療」をおこなっているのです。
 将来の時間軸を用いて予測すればそれらは消滅する運命となるのは当然です。無一文の価値しかないとその場で判断できます。
  シカでは見えないから気がつきません。
それは現在の最新のシカでも同様なままです、シカ専門雑誌でもまったく同様なレベルで平気で投稿されています。目を塞ぎたくなる惨状です。
  再生医療がどんなにがんばった所で歯が定着させることができません。
 
 大学での勉強やその後研修会屋の研修と、身の回りのすべての論文や研究が、すべてと自分で思って自分自身結局大きな壁を作っていたのでしょう。既存のシカに慣れしたしんでしまえば、壁のなかでぬくぬくと過ごすことの快適さに、慣れてしまうのです。ですから市波式メタルスプリント、藤井式オーリング、全次元などどれも口当たりが悪く、とっつきにくいはずです。シカをやるほど、これらは違和感がありますから。
 今思えば皆目検討が付かない状態で、さらにハッキリ言えば、すべて最初はまったくわからないものばかりでした。いまは大変感謝しております、こんな私を引き上げていただいたからです。
 わからない理由は簡単です、すべて
「頭で考えていたことによる既成概念です」
この私のちっぽけな頭で考えてもわからない、そしていままで経験したことのない、経験上を超えることが世の中にはたくさんあることに気が付いたのです。
 オーリングは今でこそ必須なものであり、日常かかさず毎日使用していますが、シカの時代はすぐ止めてしまいました、多くのシカ同様にやらなくてもシカはできていたのですから。点にならないことは医療とは別と概念を与えられていますから。
 「制度と医療」はまったく別なものであるのです。

今思えば当時は大変誤った認識をしていました。唯一のレーダーを使わないことは、暗闇にライトなしで猛スピードで走っている車の運転です。臨床家として常識であり使えないあるいは使わない恐ろしさを感じます。オーリング使わずに何を根拠にシカでは咬合の善し悪しをきめるのかかえって不思議です。
    オーリングとは、正しくもう一人の自分に委ねることですから。

性格はもともと個性的な性格ですから、分からない物に大きく引かれました。
その頃岩尾さんと出会い、ちょうどそのときからでしょうか、そうこうするとやがて頭に明確にあるべき姿が、不思議なことに浮かんでくるようになったのです。これはオーリングとは別な感覚です。オーリングはどちらかというとyes、noなどの答えのように問いに対してはっきりしたことが得意なようです。私の場合のひとりオーリングはオリジナルかもしれませんが、先に明確な場所を脳の中にビジュアルな画像を出させてから条件と問いyes、noで決定します。眼を閉じていても早期接触部位とかがブラウン管を見ているように透過されすべて見えます。騒がしさから一転して一様に静かになっていくのも聞き取れます。
普通のオーリングでは、まず早期接触部位などから探しだすのでしょうが、わたしの場合は何故か最初から場所や部位が先にわかります。そしてそこをどうしたいかを具体的に考えます。
いつも言っているように、噛むのは結果でありますから、当然噛ませる前の形態を見るのですが、
基準の取り方が口腔内直視では見えないため、歯を見せられた結構難しいのです。ここに「口腔内の壁」があります、直視やミラーによる反射では錯角を起こします。後ろからも見えないせいか閉じた時の立体的咬合状況の判断は難しく、また模型では見える測定点が隠れてしまい基準が見えません。すなわち口腔内直視では基準をどれかの歯に焦点を当てていくわけなのです。シカであれば当然その通りなのですが、その歯の位置すなわち顎位置の偏位にまでには気がまわりません、いまの顎位が正しい基準だからです。
顎の位置を戻した状態での形態の修正など、複合した立体の修正には、オーリングでも可能かもしれません、しかし自分の人生をオーリングだけで決めることは難しいと考えるのはわたしだけでしょうか。

     歯はすなわちライフなのですから。



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