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診療日記ブルー


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食べ物で治す 2004年08月12日(thu)

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 食べ物による病気治療は昔からあり、目新しいものではない。だから人々は馬鹿にして真剣に取り合わない。利口な人ほど、食べ物で治す事など出来るはずがないと、思い込んでいて、食物療法を冷笑し無視する。特に学者程その傾向は強く、食べ物が化学薬品や医療用放射線や手術に勝るなどと言う事は決してありえないという固定観念を持っている。食べ物で難病、奇病が治るのなら、食べ物は昔からあるのだから、薬品や医療技術は必要なかったはずだと反論する。今、ほとんどの医師はほとんどの場合、何を食べても良いと答える。栄養が十分にあってバランスのとれた食べ方をするのなら、何をどう食べても良いと病人にも家族にも言う。現代医学と栄養学が、食べ物をエネルギー材と栄養素材としか見ないのは、目に見え難い生命現象の最も重要な部分を見ないで結果だけを問題にしている何よりの証拠である。それ故に、食べ物はエネルギー(カロリー)と栄養素さえ備わっていれば、どの様に食べ様と構わない、と言う指導や献立となる。昔は病人に食べてよい物、ダメな物をきちんと注意したり禁止する医者が多かった。それが医薬品の開発と使用によって、食べ物の適不適などの問題ではなくなった。食べ物の薬効は化学薬品に比べれば微々たるものという考えからか、何でも食べさせる代わりに強力な薬を大量に使用する薬漬け医療へ変った。



 訪問診療をおこなっています、多数の寝たきりで起き上がれないかたのほとんどは、歯が抜けており、義歯を持っていません。正確に言えば、持っていてもはめていません。お口のなかで機能を果たしていないのです。たんに所有物であるだけで、食べることが果たせないのです。

 「つるつる滑った歯」は脳梗塞を誘います。
うっかり首をねじってしまいますからね。

健康な方は、気がつきません。持て余す体力があるかぎり「歯科」への興味はありません。
 やがて、体力の衰えとともに、自覚してくる時が来ます。でもその時では遅いのです。
 大事な身体の元になる、財産の元本を食いつぶしてしまっているのです。若い時に遊びほうけて、先に利子や年金で食いつぶしてしまったのです。

 すべての人を治すことは、なかなかできません。
一番大きいモチベーションは本人の自覚以外ありません。寝たきりでも、なんとか治そうと本人が努力している人は「心が健康」なかただけです。

生命の尊さを最新の医療が忘れさせてしまいそうです、単に装置で生かされているだけですから。
「口」からいれないで、チューブから入れる医療のほうが、価値があるように設定されていることに問題があります。

ちょうどシカのスプリントのように、咬ます治療方法ではなく、咬ませない方法です。求めている正しい価値観が欠落しているのです。


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