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診療日記ブルー


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粘膜干渉
2005/01/21
論より証拠
2005/01/20
口腔内ストレスの恐怖
2005/01/19
偽札
2005/01/18
咬合圧の変化が痛みに及ぼす影
2005/01/17
遅らせる声
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最善をつくす。
2005/01/15
絶対音感
2005/01/14
「目は口ほどに恐怖を語る」
2005/01/13
Tron

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生理的弯曲の崩れ 2004年08月05日(thu)

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 見事にくぐり抜けて装置を外せたとしよう、残念なことは、今度はすぐにはその後の治療が始められないない。いっさいできない理由は簡単である、歯科治療自体を心身ともに健康でなければ受け入れないからだ。いったん軽減を身体で知ってしまった感覚の麻痺した身体は、小康状態を崩しての治療は耐えられない。頭でわかっていても、治療の恩恵を感じることができない、よくなっていく実感すら喪失していくのである。金属アレルギーもそのせいだ、アレルギーが悪いのではない、ホテツで既存の歯の形どおりの身体にされたからだ、治療は受け付けない。

 シカがわからないから、さらにKR.はわからない。

 次々と永遠に深淵な泥沼へ自らを陥ってしまう。噛み合わせの変化は、よくなっても悪くなっても「適切な位置」など、自分ではけっしてわからない。あくまで与えられた環境に適応していくことで対処し変化していく。シカのスプリントは、外せば戻るって?とんでもない!歯の周辺の組織すなわち筋肉やじん帯そして骨を次々と無謀にも、装置通りに変えていく。噛み合わせの治療で一番難しいのは、シカのスプリントを適正に入れて「症状」をとってしまったKR.だと断定しておこう。シカを選択してしまったなら、永遠に変化し続ける不安定な装置と共存していくか、精神を否定されて人格をなくした残りの人生を送るかどちらかになるだろう。

 改造はそうたび重ねて、行うものではない。何故なら成長期を終えて老化していく時間軸上で変化を考えれば、2度と同じ時間がないように、2度と同じところへは戻れないのです。そして度重なる偏位は、仮に正しい所で連れ出しても、シカの治療では正しいものと受け入れてくれないでしょう。

 歯と顎はつながっています、歯の位置が顎の位置です。歯の位置が違うのは、「形態」が違うからです。
形状が違えば、機能が違います。その機能の差が現状を現しているのです。歯と顎、身体は同時です。歯が変われば、顎が変わり、さらに歯列の湾曲が変わりそれが、首の湾曲、背骨の湾曲、骨盤の湾曲、、、。と連動します。
  現実は「顎が独立してズレることはあり得ません」、しかしシカの虚像の世界ではハリーの世界です、だからスプリントをします。

 シカには独立した歯から作り出す、生理的な調整弯曲が理解されていません。湾曲は歯と同時に常に激しく変化するのです、それはシカが作るのではなく、自分の身体が環境に適合して作り出すものだからです。シカの想像より自分からの創造なのです。シカのスプリントをしたならば、正しく上下に合わせて咬んでいる自分の歯の位置が、今度は「一番違っている」のことになるのです。だから治りません。偏位後の見た目の症状を、けっして最初にとってはいけなません。これを治療前にまず憶えておいてください。
 だって偏位を戻せば、そこは必要な場所なのです、
 
「空間」と「時間」を壊された全体を見れない治療をされていませんか?


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