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診療日記ブルー


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粘膜干渉
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論より証拠
2005/01/20
口腔内ストレスの恐怖
2005/01/19
偽札
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咬合圧の変化が痛みに及ぼす影
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「目は口ほどに恐怖を語る」
2005/01/13
Tron

↓以前の日記

「空間」と「時間」の崩れ 2004年08月29日(sun)

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 ある動作を繰返す事により、体型は変化する。農作業をしている老人などはその典型であろう。特定の作業による筋使用頻度不均衡や、体幹回旋等による力学的な反動により、脊柱は歪んで行く。サンデーゴルファーなどは大抵L3、TH12周辺でPR方向へ変位しているものだ。機能的歪みが長期化した場合、構造的変形にまで発展するだろう。つまりこれは、機能によって、構造が変化している訳で、外反母趾やO脚などのX−P上で見られる骨の変形がこの典型。器質的変形による疼痛が明白な場合、手技の範疇を超えてしまう。早期発見、早期治療が良いのはどの世界でも一緒である。


 不適切ならすぐハズすだろう、シカの「スプリント」を。違和感のあるくらい不快なことはない、だから悪影響を装置より等しく受けない。しかし身体の歪みを除去できるくらい適正なシカのスプリントを入れたらどうだろう。完全に脳はだまされる。姿勢はまっすぐに、きれいにゆがみや歪みを見事に取り除いてしまう装置だからである。成長ともに自分を作ってきた既存の歪みまでもすっきりとね。装置の作用は。既存の持っていた大事な過去をいとも簡単に「否定」して、シカの作った理想通りの身体であることをスプリントは押し付ける。身体への効果に、シカはおもわずガッツポーズで、顔はにんまりする。私のリロンは正しく身体へ作用したのだとね。このようにシカも簡単にだまされる。見た目の病状をチェックしているからだ。

 真剣にアプローチしている同胞として、このことはとても残念だ。一時的ではあるが、身体は確かに効果を受け入れてしまう。反面、身体の歪みを取り除くのと引き換えに、取り返しのつかない大きな歪みを歯に与えてしまったことに気がつかない。シカの歯を触る治療以上の歪みは、逆に少々のことでは取り除くことが困難になる。影におびえた実体のない虚空の治療方法で、より大きな偏位を作り出す「モンスター」をシカ自ら作り出している。不可逆的な装置をはずして、新たに咬む位置で、今度は新たな暗黒の世界の一歩を本当に踏み出すのだ。そして顎は作り物のプラスチックどおりに正確に「咬めない」脆弱なものと成り代わっている。

 あなたの顎は一番正確だ、やがて騙されていたことに気がついた脳は、モンスターな装置で咬む場所を失ってしまった事実をつげられ、本来の場所探しに暗中模索する。安定したコントロールの不全に嫌気をさして、ぎゅーっとカムことで仮の安定を求める、シカはそれすら許さない。
 モンスターなど最初から存在などしない、形を変え見えない恐怖から作り上げたシカの幻想の病気である。なぜならば、偏位させないよう歯科で自己努力をすれば発症などあり得ない。いったんシカで偏位させられて場合でも、すみやかに「正しく」作り上げさえすれば、偏位からそのまま回帰し事態を安全に収集させられるからだ。ここまでのことがもしわからなくてもかまわない。最低知ってもらいたいことがある、それは「わからないこと」にしておいたほうが、都合のよい輩(やから)がいるという事実である。特に歯と顎が関係がないと主張している人達である。シカが原因で問題を起こしたときに、あなたの人格を疑う発言を繰り返すだろう。

 「歯は問題ない」と関係のないことをシカはことさら強調する。正しい歯の治療にまず専念で、安心して噛ませてあげる状況を作り出してあげる。後は、身体が正しく反応する、それだけでよいのだ。シカを疑うことをしなければ、ホテツの原因により「空間」と「時間」の崩壊が現実に始まりだす。


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