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診療日記ブルー


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「目は口ほどに恐怖を語る」
2005/01/13
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↓以前の日記

2足歩行 ジャイロシステム 2004年06月10日(thu)

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 無重量の環境で生活するときに生ずる体内カルシウムと骨量の減少、身長の増加、筋肉や心臓の機能低下、宇宙酔いや鬱症状など、人体に対する様々な影響については、宇宙と呼ばれる地球圏で紹介した。激痛を伴う尿路結石も、このような無重力の生活による重さの負担がなくなって骨や筋肉が萎縮し、尿中へのカルシウム排泄量が増加して結石ができやすくなるためである。おまけに、結石を防ぐと考えられているクエン酸も減少することがスペースシャトルの実験で確認されている。乗組員は飛行中、筋力トレーニングをしているが、それでもなおカルシウムは減る。宇宙生活では、骨粗鬆症予防薬を飲んだり水分の補給を増やしたりするらしいが、決め手はないらしい。
 宇宙旅行から帰還したモスクワ郊外で行った記者会見で、宇宙旅行にはあらゆる体力と知力が必要だとし、宇宙に行きたければ、できるだけ早くから訓練を始めるよう助言したという。そのためには、走ったり、重い物を持ち上げたり、ダイエットしたりすることが大切だ、と力説したとか。帰還後のリハビリは、無重力環境滞在期間が長いほど回復に要する時間がかかるという。ちなみに最長滞在期間は1987年、旧ソ連宇宙飛行士の326日がある。
 なお、参考までに、宇宙では口の中に棲む虫歯菌の増殖が地上の40〜50倍以上になり、虫歯になりやすいんだそうだ。宇宙では唾液の分泌が減少することがわかっていて、このため、虫歯だけでなく、いろんな細菌が口中で繁殖して予想外の感染症を引き起こすかもしれないという。宇宙旅行中は、やたらとキスなどはしない方がいいようだ。特にフレンチは御法度だよ。



 あるNASA帰りの歯科における「2足歩行」と噛み合わせの関連の講習会を某医科しか大学で拝聴した。講演は無事終了し、やがていつもの講習会のように講演内容の質問時間になった、この質問の途中トラブルは起こった。とある治らなかった家族グループが質問に訪れたのだ。
 
 そのグループと講演者とは「たてる、たてない」「歩く、歩けない」という押し問答で終わり、われわれ傍観者にされた結果、非常に後味の悪い印象で終わった。恐らくいままで話し合いに応じず明確な回答を彼等に納得できるようには提示していなかったのだろう。
講習会の内容事体、顎が2足歩行における回転するトロッコと言われても、終止何がなんだかわからんという結論である。まったく雲を掴む話であり、結局「歯」について何も触れることがない。我々の仕事は咬合を知り歯を治すことであり、それに誇りをもっている。
 
 得たことは、歯科は歯を治す職業である認識を持たせられことで、自分の職業を再確認できたことくらいである。「歯」をきちんと構築できなければ、「顎」の働きを発揮できないということである。

 宇宙空間では、身体の筋肉は筋力トレーニングをしないとドンドン細くなり、衰弱していく。身近な出来事であれば骨折である、身体はたった1ヶ月間ギブスして動きが制限されただけで、やせ細ってしまう。いったんこうなると大変なことで、左右のバランスを整えるのに厳しいリハビリ治療が必要とされるのです。この状況が運動をしないと全身で起きることになり、ようするに日常生活に必要な筋肉だけが残る結果と言うことです。

 旧ソ連がNASAより優れていると思ったのは、アポロ計画で宇宙から帰ってきた宇宙飛行士は、筋力が低下し地上で歩けなかった事をご存知でしょうか?
  
    理論は現実ではない、現実が真実だ。
「スプリント」をして一ヶ月もすれば、最低限の痩せ細った顎になり、脆弱な筋肉では正しく噛むことができないのは言う間でもないだろう。地球上で重力を失っている宇宙を「顎」で体験してしまっている?


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