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診療日記ブルー


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Tron

↓以前の日記

2004年04月17日(sat)

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桜を眺めていてふと、桜がきれいな理由の1つは、
花が水平から真下の間のいずれかを向いている
ためではないかと思いました。
近くのどの位置から見ても多くの花が、
見ている人の方を向いています。
少なくとも下の方に咲いている花はそうではないかと
思ったのですが、どうでしょうか。それとも
咲いて間もない頃は違ったりするのでしょうか。
上の方の花は確かめておりません。
桜は虫媒花であるわけですが(ミツバチなどが
時々来ていますよね)、花が下を向いていると、
虫は留まりにくくないのでしょうかね。


 子供のビデオの撮影する機会が、この時期多い。はりきって撮るあまりに、子供を夢中でおいかけまわす。あとから画像をチェックするも見られたものではない。しかも手ぶれ状態を起こしてしまう。こともあるし、油断するとスイッチが入っていて床を撮っていたりも最初の頃はする。カメラは固定するものだ、というアドバイスのもと三脚を購入し、同じ位置で構え待つも、そのカメラアングルではフレームに入ってこない、そう最初の設置場所を間違えているからだ。プログラムくらいみて、リハーサルをしておく位の準備がなければ、いきなりいってもよい映像はとれない。電池切れで映像を頭に焼きつけた「思いで」として。

 仕事での画像はすべてトリミングする。高解像度のためもあるし、邪魔な部分が映っていたりもする。一番重要なことは、重力線に対して水平面を意識しているかどうかである。
デジタル日記の画像は大事な所がカットされてしまう場合以外、すべてに向きが込められている。
 他の症例写真を見せられても、具合が悪くなる。確かに一つ一つの仕事は丁寧にクオリティは高い。しかし自然(人間)における肝心な向きが違っている。
身体を傾けなければ、咬む事ができないしろものでは、まっすぐにすれば咬む事ができない。傾いた状態では、生活できない。やがて白黒決着がつくのは以外と早い。大規模な補綴処置ほど大きな力学関係を無視し、上下間ですべてを決定されてしまうことでは、解決できない問題が多数ある。水平面が傾いた写真を見ているだけで、めまいがする。このように眼から入ってくる入力は噛み合わせを決める出力として大事な要素になる。

 自然にはかならず向きがある、そして意図しておかなければ、いつまでたっても「偶然」に任せるのみだ。プロなら毎回同じスキルで仕事が恒常的に可能にしておくべきだ。
 素人なら、偶然素敵な映像が撮れてうれしいと思うのですがね。プロは偶然ではいけないのです。


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