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診療日記ブルー


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不思議の国のアリス 2004年04月15日(thu)

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頭の狂った帽子屋さん
全く気が狂って、非常に怒って◆【語源】ルイス・キャロルが「不思議の国のアリス」で Mad Hatter を登場させてから広く使われるようになったが、この語源はそれ以前に遡る。《語源説-1》hatterとは、アングロサクソン語の atter(=poison=毒)の変形である。atter は毒ヘビの adder と深い関係がある。そのヘビにかまれると精神異常を起こす。帽子作りの商売が始まる以前にもこの表現が使われていたという点でこの説は信頼できる。《語源説-2》フェルト地の帽子を作っていた帽子屋さんは酸化第1水銀を使っていたので何年もの間この化学薬品を吸い込んだために病気になった。医学的調査により、この病気の原因は精神的なものではなく身体的なものであることが分かったが、それが判明する以前は、この病気にかかった人は気が狂っていると思われていた。

 アメリカの歯科医学会ではアマルガムの有毒性を提唱し、取り除く治療を行っている歯科医がいると学会から排除されるそうです。水銀は腸内の細菌でメチル・エチル水銀に変わります。血液脳関門を通過した後41日くらいで水銀に戻ります。
 カナダのカルガリー大学医学部では、カタツムリから摘出した脳細胞に少量の水銀をたらし、水銀がニューロンを破壊する過程を顕微鏡で撮影することに成功しました。(脳細胞の数はヒトとカタツムリで格段に違いますが、一つ一つのニューロンは良く似ています。)コンピュータによる動画と語りによる説明に続いて、発達中の神経繊維の外皮を水銀が破壊する映像が見られます。
水銀のニューロン破壊を顕微鏡撮影必須クイックタイム
本当は歯科医師さん、アマルガム治療していると水銀蒸気に曝露されていて一番危ないんですよ。


 歯の詰めもの「アマルガム」の約50%は水銀です。不思議なことに全身や顔に発疹など出ている明らかに症状を呈している人に金の金属を勧めると身体はマイナスの反応をする。
 オーリングテストでこれを確かめると、逆に有害な物質について堅くなり受け入れようとする。
どれだけ外していくとこれが逆転するか楽しみであったが、本人が一番気にならないようだ。
 相変わらず自分のことは一番わからないようである。
 17世紀のヨーロッパでは水俣病によく似た症状の職業病が報告されている。例えば、『不思議の国のアリス』には"Mad Hatter"(気違い帽子屋)という人物が登場するが、中世から近世にかけての帽子屋は気が狂って最期を向かえることが多かったという。シルクハットなどを作るときには縮毛をさせるのだが、その際有機水銀がよく使用されたためである。
 このようにヨーロッパでは、産業革命が早く起きたために、公害問題が早く起こりました。また、国境が隣接しているので公害は国際問題となり、公害問題や環境問題に関心を持つ人たちが大勢います。日本ではどうでしょう。それでも相変わらず自分が一番のようです。パリにいった際、ユーロディズニーで不思議の国のアリスのティーパーティに参加して、ハッドハッターのティーカップ[Mad Hatter's Tea Cups]をぐるぐる回しましょう。ちなみに東京ディズニーランドの「アリスのティーカップ」と同タイプ とは気が付かなかった。
 ぐるぐると眼がまわる目眩(めまい)の原因は、ティーカップに乗っている状態に近いのでしょうか?
この原因である水銀は英語で 「Mercury」と言います。ウサギのように耳を長くして聞いてこの言葉を憶えておいてください。帽子だけにハットしたかたが多いのではないでしょうか。


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