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診療日記ブルー


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身体の歪み 2004年03月30日(tue)

80,278 byte

         身体の歪み
 咀嚼筋1(クイックタイム)1:12 200Xより
咀嚼筋1.mov
 咀嚼筋2(クイックタイム)1:15 200Xより
咀嚼筋2.mov
 ここで比較的初心者に陥りやすい二つの間違いについて始めに指摘してみよう。まず一つには虫歯などが原因で歯がそのものが悪いのに、関連した身体の症状のみを取ろうとして身体にアプローチをしてしまうこと。例えば整体やカイロがこれにあたる。 歪みを取りさって身体にあわせようと治療するも、まったく別人に変化された身体では基準が不鮮明で元へ戻しようがない。果てしなく「歯との距離」を遠くにしてしまうことになる。根本原因は歯であれば、まずそれを最初に治すことである。原因歯を起点にし症状を悪化させているであれば原因をまず除去することからであり、その先は行ってからよく精査し考えることなのである。こんなこともある、鍼灸治療でせっかく気の流れの廻りをよくしても、シカの治療で再び元に戻され調子を落すのである。問題を複雑化せずに、慎重な行動をとって欲しい。そしてシカ選びはくれぐれも慎重に選択するべきであることを忠告しておく。
 もう一つは歯を治せば何でも身体が治るとシカの情報で「意図的に」信じさせられている場合がある。治す必要性がない所は触らないことだ。確かに歯は身体をコントロールに対して優れた表現を可能にする、しかし「壊れた」身体の機能を復元するのが歯の真の治療の目的ではないし、また失われた組織を歯から転換させる役割ではないということである。大事なことはあなたに歯を通じて受け取れる大事な身体の信号を、その多様に見える本質的な問題を受け手側が正しく受け取れることである。一時的な解決はなんら対処にはならない、必ず違う形であなたを再び襲い掛かる。
 さまざまに失う代償は大きい、安易なシカの「咬合治療」と称されケースほど、戻しようない口の廃虚と化す。具合の悪いコンディションでそれを挽回する歯の治療がいかに難しいケースになるかを最初に了承してほしい。固有に持っていた既存の咬合を破壊するのをみているからだ。そこまでいけば歯と身体はすでに同軸上の関係にあり、弱体化した身体にあわせて歯を並べざるを得ない。そうしなければ逆に、歯が身体に受け入れる前にただ壊れていくだけである。意図的に身体が歯を崩していったことへの選択を考慮にいれると、何かしら歯以外に大きく噛み合わせを変革させる悪い要素や環境が実に多数存在する。シカであれば、見た目を含め悪い所を治そうと無理をする。冷静に考えれば、身体同様にもともと噛み合わせは最初から同じように悪かったという事実を忘れてしまう。
 身体の位置に合わせて歯を治すことはより危険な作業であり、大失敗となる理由は以上のことでわかると思います。症状に囚われすぎて身体の意図したことを正しく理解せず、闇雲に歯を触りすぎるのです。自分の取ったバランス以上にシカで適正?に咬合治療されれば治療以前よりバランスが悪くなるのです。危惧する通りに大半は、自分の環境に適した自然な固有のバランスを破壊され、シカ好みの環境で人為的かつ大規模に変貌させられてしまうことなのです。
 
 200Xのビデオでの間違いを指摘すれば、原因を咬筋の左右差としているが、筋肉は噛み合わせの悪い位置で発達してしまう、「骨主筋従」ということです。すなわち最初にフレームとしての骨格があり、筋肉は従うのです。歯の場合、骨としてのフレームの役割と同時に繊細な脳神経細胞と一体なのです。
 三半規管への影響は突き上げるだけでなく、引き延ばされることでも顎関節組織近辺はダメージを受けるものなのです。
 いずれにせよダメージで受け破壊されてものを再生させるのは大変な時間と労力を要します。壊れる前に「歯は予防」が大切です。しかしいったん身体まで悪くなるとシカの歯の影響する存在自体が免疫を下げて、いい状態でないために新しい歯を受け入れられる環境にないという悪循環を繰り返すのです。

歯ですべてが治るなら病院の科目の標榜は「歯科」以外なくなってしまうのです、でもそれはあり得ない事です。


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