今から数年前のこと、アメリカ先住民族の大長老が来日し、古くから伝わる予言的神話を講演したことがある。白人の到来から、はるか未来までの予言が語られた。そこにアイヌの女性シャーマンを案内したのだが、しばらくして彼女の顔色が変わった。アイヌに伝わる神話とほとんど同じだというのだ。深い謎に全身鳥肌がたっていた。
「カイエソバージュ」は直訳すると野生のノート。キーワードは、「対称性」。
これは平等で、上下や支配/被支配の関係がない分離しない、など多様な意味をもつこの言葉の本質を。豊富な神話の謎を解きつつ説明する。そして神話の時代には、人間/動物、生/死、部分/全体などが対称性を保っていたのに対して、王が出現し国家ができ、神があらわれ資本主義が形成された。従来の社会学、神学、経済学などが意識レベルの操作のみで考えられているのに対し、「対称性」は深層心理学でいう無意識の本質であるから、より根源的であり深い。今の世界は「対称性」を抑圧した近代文明によるグローバリズムを押し進めているため、人間(自然)の本質から大きくずれており、それを是正するため「対称性」を失ってはいけないのである。
対称性とは、けっして見た目の左右シンメトリーを表しているものでは無いことがわかってきていると思っている。ここで少々疑問が生じて来たら、あなたは一流だ。そもそも左右対象でない人という有機質の生体を扱うのに、対象性をどう作るかということだ。もともとが対象でなく、成長が終わってしまっている人達も大勢いる。
上記の悩みはよくわかる、そしてそれは頭で考えて解決しようとする疑問にすぎない。成長していく過程でいかなる形であろうと固有の対象性は保有している。いかなる環境において生存している以上はなんらかの形でそれを維持していくことにつきる。バランスが悪ければうんぬんとなるが、人それぞれ許容性が違う。一概に言えることは、自然発生的に見た目もきれいな人のほうが崩れるのに対し抵抗できる能力が高いということだ。
「拡散と収束」を歯列は永遠に繰り返す、だから生きるために効率がよいのは戻りやすい方である。行ってまた帰ってくる、歯の人生はその繰り返しである。
対象が可変する有機体である以上、歯が硬質であり顎が変わらないという固定概念で発達した上では、学問上のリロンではあてはまる人のほうが本来少ない。
「歯と身体」を言えば言う程、歯科学という体系的な学問を操る階層組織のトップにおいて、管理者としての立場上、辻褄の合わないことは排除する動きになる。下を管理操作するにあたって、一括管理できなことは誠に都合が悪いからだ。よって熱心に白いきょとうの上層へ「直訴」しても意味がない、理解しようがしまいが、都合の悪いことはすべて握り潰されるだけである。末端の会員が意見を言うことは、武士の時代と同じで即座に刀で斬られることを意味するのです。ルールにのって例外なく遂行してほしいわけだ。其の典型が保険診療であり、保険証一枚で容易に受けられる恩恵と引き換えにその保険診療がすでにがんじがらめに自らを統括される始まりなのですから。保険診療は人の経済的な配慮からのルールであり、けっしてすべてのかたが求めている医療ではないのです。
シカの世界は時代錯誤です。
人間の身体は非常に微弱な刺激をも感知する能力が潜在的にあり、通常なら殆ど無視できるような刺激を受けても身体は反応しているのです。噛み合わせ治療はこれを利用し読み取る方法があるのです。