広義の「いわゆる顎関節症」の症状変化は、体感できなくても関節内の変性は、1分遅れれば1年遅れるようなものです。噛む度ごとにシカの歯のために侵襲をつねに受け続けているのです。さらなる経年変化と治療の経過の後、レントゲンで待っているのは、さらなるきびしい状況です。写って像は、変形した顎の寂しい姿です。いかに変形から変性を阻止するか、今度は時間との戦いになります。
一旦壊れてしまうこととは、床から花瓶を落として、瞬間接着剤でうまくつけるか?糊でつけるか?の違いかもしれません。かならず、「症状のない」初期の時期があります。症状期間前に決着をつけられれば、それで終わりますから話は簡単です。現場での初期捜査が肝心なように、最初の段階で治癒への変遷が大きく変わってしまうのです。もっとも無責任な代表は、シカのスプリントでしょう。顎の位置を不用意に変えてしまえば、せっかく自然治癒しかける軽微なものまで悪く変えてしまうのです。見かけの治癒の後、後戻りですべてが崩壊しながら変わっていく終末的状況を生み出します。
空間の取り方をどうとるかで変わってきます。空間を大きくとるのか、小さくとるのか、その場その場でまったく咬合が変わってきます。難しい言えば、質感や剛性または弾性を形状をはかり無意識の内に最大接触部分を随時モニターしながら移動させ、なおかつ効率性のよい方法を選択しているのです。すべては与えれられたまま動いているのです。ですから非効率的な無駄な動きは、天然歯には本来ない形状であれば、当然遠回りさせられ、筋肉は緊張や疲労で困ぱいしますし、意思と無関係な動作をコントロールできない脳は、新たなストレス源となりうるのです。
恒に周りの環境を無意識に配慮して、最終決定しているのです。歯の役割の重要性がここにあります、けっして人為的に決定するわけではなく、最終的に自己で判断できる能力をかならず備わっています。
25歳で最終決定される顎位は、これ一つで大きく変えられてしまい、その後の人生を大きく変貌させていくことになるでしょう。25歳以降溝は緩やかに無くなっていきます。