サンフランシスコから北へ90マイル、ナパの最北西部からゲノックヴァレー全域とレイク郡南部にまたがる広大な土地を有するワイナリーからゲノックは生れました。このワインのトレードマークは、世界的に有名な舞台女優でワイン商のリリーラントがこのワイナリーを所有していた事から肖像画として世界で親しまれています。
このゲノックの特徴は、鮮やかなカベルネの風味がブラックペッパーやトースティなブルーベリーを思わせる香りを、いっそう引き立てています。カルフォリニアワインの特長の輝く美しい赤色が、鮮やかです。ゲノックは、裕次郎がこよなく愛したワインです。
食道静脈瘤-----進行した肝硬変の患者さんでは、固くなった肝臓に血液が流れにくくなり、食道の静脈に迂回して流れるようになります。食道の静脈は本来そんな多量の血液が流れるようにはできていませんから、迂回した血液量が多くなると風船のようにふくらんで、時に破裂して大出血します。石原裕次郎さんがこの食道静脈瘤破裂で亡くなったことは皆さんの記憶にも残っておられることと思います。原因となる肝硬変は治療することが非常に困難ですから、もし破れそうな食道静脈瘤がみつかったら内視鏡をつかってふくらんだ静脈をつぶしたり、手術で食道への血流を遮断したりします。最近では内視鏡の治療が進歩して、大出血をおこす患者さんの数は激減しました。
「酒は百薬の長」と良くいわれる。酒は人に素晴らしい陶酔を与えてくれる。たった一杯を飲むだけで、疲れた身体解放し、一日の疲れを癒し手くれる。また気分的に落ち込んだ心を和らげ、意気消沈した意識に新たな活力と勇気を与えてくれる。
また時には、眠れない人へ睡眠導入の役割として使い、やさしい眠りへと誘ってくれる。 現代のネット社会においても、人間関係の潤滑油すなわちコミュニケーションとしての役割はかかせない。医学的にみても、虚血性心疾患の予防に役立ち善玉コレステロールを増やしてくれる。
しかし、酒とのつき合い方をひとつ間違えば「酒は百厄の長」となってしまう。以前、アルコール「中毒」と呼ばれていたアルコール「依存症」である。かつては、武勇伝を披露したアルコール依存症も時代と共に静かなる依存症者に変わりつつある。若い女性や主婦にも珍しくなくなった。この見逃されやすい依存症は、意思の弱い人間がなると強い偏見と誤解に包まれている。「依存症」は、れっきとした病気なのである。総合病院の入院者の10人に1人は依存症といわれるほどポピュラーなもので、平均寿命は52歳である。依存症であった美空ひばり、石原裕次郎、横山やすしの死亡年齢でもある。回復の唯一の方法は断酒で、依存者の多くは節酒に挑戦するが難しい。
もしも!という許される甘美な世界があるならば、こうしてあげたいと思う。もし裕次郎という永遠のヒーローに「偏位」さえなければ、酒にそして病魔に負けることがなかったのではないだろうか。
歪みをみれば停滞している部分を、アルコールの力を借りて血流循環を増幅せざる得ない状況なのだから。亡くなる年に、ハワイの別荘で「幸せってなに?」って真剣に話をされたそうだ。そして最後まで酒を飲みたいって、、、。
「最後死ぬ前に、好きなだけ酒を、、、」心の置き所が、実に難しい。
赤ワインは血の色に似ている。