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高さで揃えてはいけない 2004年02月27日(fri)

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 頭頚部所見の具体的記載
頭部
 大きさ  形状  頭髪
 側頭動脈触診
顔面
 表情  色  浮腫  皮疹
 対称性・筋力

 眉毛  眼瞼  眼球  突出・陥凹
 結膜  眼球結膜・眼瞼結膜  涙
 角膜
 視力  視野
 眼位・眼球運動
 瞳孔  大きさ  対光反射
 その他

 耳介  外耳道
 聴力
口腔・咽頭・扁桃・舌
 口唇
 口腔粘膜  アフタ  粘膜疹
 咽頭
 扁桃
 歯・歯肉
 舌
唾液腺
リンパ節
甲状腺
 大きさ
 腫瘤(なし,あり)
頚動脈
 触診
 血管雑音(なし,あり)
頚静脈
 怒張(なし,あり)
注)顔面,口腔内・扁桃・頚部(甲状腺・リンパ節など)については図をつける.


 首から上だけ診てもだめなのです。
     全体を診るのです。
 それから歯を治すのです。

図のように、上下の高さは合っていても、3次元的な動きが合っていないと干渉します。
 それが身体のどこへどのように波及するか追求できる眼を持たなければいけません。この場合左に偏位させられますから、半身が回ってしまいます。
 
関節が分岐点なりますから、首と反対に上半身がバランスをとり逆方向へねじれます、腰の関節が下肢へバランスをとるため、今度は足の長さを変えてしまいます。

単に揺れを止めようとして動きを規制すればさらに悪化します。シカでは左右の歯を揃えようとしています。これは外科で足の左右の長さが違うから、短い足に揃え長い足を切ったり、逆に長い足に、短い足に上げ底をします。
しかし、腰を真直ぐにすれば左右は「同じ」なことがわかります。シカで治療すればするほどそれは余計なことなのです。高さで揃えてはいけないのは、ぴったりだと反対が開いてしまうことがあるからです。そして1本の歯で噛んでいても身体にあわせればけっして壊れないのです。
   
    「高さで揃えてはいけない理由」です。
       揃える所はそこではありません。
正しい治療なら歯軸を身体の軸面方向へ揃えることが可能です。噛ませることで高さ自体を自らの歯の動きで修正できるのです。よって安全確実に揃えることが可能です。歯列湾曲がそのためにでき、自ら安定を求め賢く動くのです。揃えるのではなく、揃わせるのです。環境づくりなのです。
 

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