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口腔内ストレスの恐怖 2005年01月20日(thu)

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 手軽に自分で実験できます。ロールワッテ(なければ脱脂綿)を上顎の齦頬移行部に挿入すれば、ほっぺが、はった感じだと思います。それにより頬粘膜が粘膜干渉を起こし、すぐさま顎は後退位(バック)を起こします。片側に入れれば最初片側のバックで偏位し、さらに両側のバックになります。
 自然のなかで、生体の生き延びてきた自己生存本能として、例えば歯の周りに炎症を起こし、腫らすと頬が膨らみますからちょうど、精神的に憂鬱感を起こさせ、外出させずに、行動を抑制させようとするのです。安全性に起こす自然の鬱現象です。

 ところが、怖いのは人為的なものです。そのような鬱現象は、シカのスプリントで歯が動き、歯の圧下や挺出(ていしゅつ)で前歯が閉じず、前が開いている開口にされれば容易に起こすことがあることです。そしてその現象時に投薬されれば、自然に戻せたかもしれないものを、悪い状態で位置づけてしまうのです。精神科の先生は、噛み合わせがわかりません。噛めることができなくて「脳血流量」が低下していることがわかりません。
 シカのスプリントは、悪い噛み合わせを、人為的にそして習慣性に作るものです。いったん悪いものを受け入れても問題がないものと誤認識の始まりです。そして歯を治さないかぎり、依存は続くのです。さらに、悪いことに歯を治すことができません。投薬が、正しい診断を遮断します。ですから、仮に歯を治しても、それが、よいことなのか、悪いことなのかすら自分の中で認識をさせてもらえません。混乱のなか、すべてが闇へ埋もれていきます。一番問題なのは、歯を治そうとする意欲をスポイルさせてしまうことです。だって薬の効果が、絶大ですもの。本来の恩恵とは別な次元です。

 本来下へ波及するものが、上に波及させてしまうのです。上とは脳のことです。理由もなく、噛み締めることはありません、必ず理由があります。邪魔なもを取り除くことなのです。そうすれば、本当に噛み締めたいものを、自由に行なえるのです。それが、歯の特性なのですから。
 

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