目と口の関係
人の顔の表情は、まず目が基本的な方向をきめ、そして口の開きかたの大小が、きめられた表情の大小を補います。質と量が目と口で分業化されているのです。
目・・・情感的な質をあらわす
口・・・情感的な量をあらわす
以上のことを理解したうえで、表情を伝えるのに目と口(口と歯)では、どちらが優れているか考えてみましょう。
表情を目だけで表現するよりも口と歯でするほうが、動的な分だけ容易です。「目は口ほどに物を言い。」ではなく、「口もとのほうが目より物を言う。」だと思います。
口の開く大きさに応じて、歯の見える度合いは違います。歯は唇をひきたたせるところに、表情的な価値があります。「人の目を見て話をしろ。」とは言いますが、動いている唇から変化をともなって見える歯に、人の目の注意は向いているものです。その方が持続しやすく、生理的にも自然だからです。
弾けるような元気さは見てわかる、前歯がニョキと2本出て見える。黙っていられずとても声も大きく積極的で行動する。これはアンテリアが完全しっかりと確立させている。元気さの秘密は歯の駆動できる機能性にある。アンテリアガイダンスとは前方や側方の運動の際、前歯部分の上下の歯の被蓋から動きだす一連の動作運動関係をさす。
歯の当りは片方ではなく、左右両方必要である。ちょうど線路が1本でなく、2本のレールが必要であるようにね。上顎の前歯の裏側は、薄いシャベル上に形態が作られている。この上の歯の裏の窪みの部分に下の前歯の先が収まる。強く噛めば当てることが可能だが、そっと奥歯で噛むときは、前歯は触れていない。しかし一旦顎が可動し始めれば、確実に前歯は上下触れていなければならない。
生まれたばかりの赤ちゃんが立ち上がるのにこのアンテリアを利用する、生え初めの歯が歯ぐきに触れたとたん立ち上がる、噛むことで噛む筋肉から背筋や足の筋肉まですべての筋肉が立ち上がる目的のために一つになり、力を入れることができるからである。求心性は人が生きていく上に必要であり、顎の可動領域は身体のあらゆる固有の運動範囲を確実にするもである。
健康な男性が女子をみるとき、かならず自然に口元つまり歯をみていくことになる。何故なら確実に自分の遺伝子を残すために判断できる最良な判断材料として、健康な母体を発見するにもっともわかりやすいのである。歯をみればすべての健康が溢れているから一目瞭然だ。健康体であれば妊娠する、歯が2本左右均等にでてアンテリアがきちんとついていれば今度は安産を保証しよう。
メルクマルとして歯を格納している唇の情感に魅力を感じるのは当然なのです。ルージュを塗る行為そのものが、唇の美しさの背景として、歯の重要性を見せているのです。そして赤い唇と対照的に健康的な歯は、視覚的な清潔感を与え、心の清浄な気持ちとともに印象的に結び付けるのです。歯が美しくなければどんな綺麗な色のルージュも役に立ちません。
歯の色は、あらゆる色を引き立たせます。そして歯の状態は自分の心の象徴として正確に表現しているのです。歯は、あなたが理解している、してないにかかわず一番正確にそして正しく主張しているのです。
ありふれていますが、お口は健康の入り口です。