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加速装置 2004年12月28日(tue)

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「加速装置」敵と戦う時に、彼らが奥歯に仕込まれたスイッチを噛み締めることで、スピードが増加し、アニメでは彼らは流れる線のように描かれ、「速く走っている」ように表現される。
 彼らの味方である科学者が、加速装置のバージョンアップを施すのだが、その処置をされた主人公が、時間が止まった世界で一人さまようのだ。加速装置が暴走している状態だった、らしい。一人、異常な早さで時間を認識している主人公には、世界全体が止まっているように見える。話の結末では加速装置の暴走は解決され、メデタシメデタシなのだが、疑問がある。

 彼らが戦闘時に加速装置を使っている間というのは、周囲の人達から見れば、非常な早さで動いているように見えるのだが、彼ら自身の感覚では、周りがゆっくりと動いて見える世界の中で、必死に、いつもどおり走っている、ということか。もうひとつ、加速装置を使っているもの同士の戦いは、その装置に性能の差異が無ければ、次のような感じだろうか。「まわりの世界はゆっくりと動いている(ほとんど止まっている)なかで、自分たちは凡人がするのと同様な殴り合いをしている」

 主観的に見ればジョーも私も「加速装置」を使う際に、やることは一緒なのだ。まわりが普通に動いているか、ゆっくり動いているかの違いだけだ。


 9人のサイボーグが活躍するテレビアニメをご存じだろうか。彼らには、それぞれ特殊な能力があって、変身したり、火を吹いたり、力持ちだったり、膝からミサイルが出てきたりする。最近、リメークされてテレビシリーズで放送された。彼らのほぼ全員が持っている技、というか能力がある。
 たぶんギリシャ神話にでてくるオリンポスが出てくる場面だったのかと思う、009が麻酔銃も加速装置も歯が立たないサイボーグ相手に「おまえの武器は何だ?」と問われたとき、なにも疑わずにきっぱりと
「勇気だ!」
と答えながら飛び出して行く姿が、とてもかっこよかった。
 
 私は、奥歯にある自分のメタルスイッチをカッチとONで噛むと未知な体験である「加速装置」が働きだす。これが、咬合治療における特殊な秘密兵器かもしれない。すなわち相手の速度に一致して、対等のスピードにやり合えるのだ。さすがに、異常な筋肉の収縮するドーピングなみの相手には、まず相手のスピードを把握するまで近づいていく。いきなりいってはいけない、吹き飛ばされるだけだ。まず十分相手を知ることから始めるのである。そして、相手の持つ固有なスピードを把握した上で、自分はさらに相手と同じスピードになるまで一気に加速していく。そうすれば、歯の当たる繊細な出来事を一部始終把握でき、「ふむふむ」そうゆうことと自ら納得する。さらにこちらがアクセルを踏みながら十分スピードを上げていけば、今度は相手がスローダウンしたかのように、まるで止まっているかのようにずいぶんゆっくりと動いてくれる。心の眼には、一コマ一コマの再生画面をスローモーションで送っているかのように見える。珠玉混合している中、唯一邪魔をしている場面を絵に描いたように画像で認識することができる。みえてくれば、後は簡単だ。Kr.がどこまでも真っ直ぐに、そしてきれいに放物線を描けるようにさせてあげるだけだ。自分で描くキャンバス内で自由奔放に遊ばせてあげるのだ。

 そろそろ大切なことは、最後はあなたの「勇気」だけということがわかってきたかと思う。朗報の結果は削って寝て待てという所だろう。既存の知識で凝り固まってしまっていれば、逆に情報が過多でよい仕事の邪魔をする。一般に不可能ともされる正しい治療は、何事も経験しなければ一切何もわからない。でもけっしてシカで、むやみにケズラれてはいけないことを釘をさして言っておこう。そもそもすべての始まりはシカで始まったことだからだ。

 始まりがあるから終わりがある。シカから正しい治療へ、そこで完結する。周りからみれば、していることがおなじにみえる。やることは、普通に動かしていることだから当たり前といえば当たり前なのだが、、、。
 聞く所によると歯には7人のサイボーグ戦士がいるらしい。

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