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アポロ14号 2004年05月23日(sun)

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 私は何なのか?人間とは何なのか?我々はどこへ行こうとしているのか?あるいは、行かされようとしているのか?これらの疑問と、それへの答えが、一瞬にして頭に浮かんだ・・・・世界は有意味である。私も宇宙も偶然の産物ではありえない。すべての存在が、それぞれの役割を担っている、ある神秘的プランがある。そのプランは、生命の進化である。生命は目的を持って進化しつつある。個別的生命は、全体の部分である。部分を成している個別的生命の中に、全体がある。

 すべては、一体なのだ・・・

 こういうことが、一瞬にしてわかり、私は、たとえようもない、幸福感に満たされた・・・・それは、至福の瞬間だった・・・・
ーーーアポロ14号宇宙飛行士 エド・ミッチェル
      『宇宙からの帰還』 立花隆著より


 宇宙滞在中の腰痛に関する研究で微小重力下での腹筋の萎縮が腰痛を引き起こすという仮説を検証しています、宇宙飛行士は痛みの場所、強弱や持続性について調べるのです、核磁気共鳴映像法を用いて、地上と微小重力下での背下部と骨盤部分の筋肉構造と質量の変化を比較します。

最初無重力への違和感を感じます、やがて身体が慣れてくるにつれ、通常では立ったり座ったりするとき顎は垂直に、つまり地球の重心を下にしています、もちろんそんなことをいちいち考えていませんが、歯から伝達され身体はつねに意識しています、楽な方向は不快ではないことを無意識に知っているからです。宇宙船の向きによって、最も楽な姿勢のとれる方向は必ずしもそれには合わないのに無理に垂直になろうとするのでさらに腰に負担がかかることになるのです。それが続けば腰痛も起きようというわけです。でも二回目は自然に楽な姿勢がとれ、生物としてはずーっと1Gの重力下にいたのに、まったく新しい環境でも一度で慣れてしまうというのですから人間の体の柔軟性には感心します。これが適応性です。

 例えば机,椅子,その他の家具の線と平行または垂直の関係にあるのが普通で、もしそうでなければ落ち着かないでしょう。歯も同じように基準にそって並んでいます、もちろん重力を意識して正しければ真直ぐです。シカで治療をすれば、本来の口腔内であるべき姿すなわち垂直、または平行が変わってしまいます。よって自ら偏位し最も楽な姿勢のとれる方向へ向いだします。環境に合わせるのです。そしてそのわずかな違いが歯の軸に表現されるのです。

 さて試しに宇宙に飛んでみましょう。
腰痛がなくなってくる。
ばかりか、ものすごく快感なのです。
やがて地上に降りてきます、地面に立つときはどうでしょう。
出発した時の痛みよりいまにも増して不快なのです。
 症状でみれば、体の記憶ってすごくいいかげんな所もあるのです。
これがスプリントの原理です。

  そして間違って装置で噛む結果さらに歯軸がまがります。さらに正しく噛めません、正しく噛めていた歯を覆うからです。上下の歯自身当た所が一番正しいのです。間違って適応されると2度と戻れません。

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