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舌関与 2004年07月10日(sat)

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  どんな子供でも、足をくすぐられて、じっとしていようという試みに失敗した経験はあるだろう。突然、目の前を手が横切ったとき、瞬きをしないという空虚な試みを経験しない人も、殆どいないだろう。このような、意思と独立して起こる、もしくは意思に反する筋肉運動の事例は、生理学者が定義する、「反射運動」を説明している。くしゃみや、咳の現象もこれにあたる。無意識に起こる動作に、感覚が伴って起こる場合には、もう一つの感覚が伴わずに起こる場合の存在を付け加えられねばならない。例えば、心臓の鼓動や、消化中の胃の収縮などである。更に、昆虫、ぜん虫、軟体動物などの生物が、表面上、自発的に行っているように見える行動の大半は、生理学者に考察される、全く無意識的、必然的な行為であり、光量の変化による、瞳孔の拡大や収縮などがそうである。求心性神経の末端の効果が神経節の中心に伝達され、そこから遠心性神経を経由して、一つまたは多数の筋肉へと反映され、これらの筋肉を収縮させる、という法則の例証である。



舌関与 舌運動が、舌側面側から圧力をかけそして噛む面が上から、ほっぺは口唇、頬粘膜の力で安定する。シカのように、単に噛む面を調整しても意味がない。
  咬合面だけでもA.B.Cに当たりにもすべて意味がある。

スプリントがだめなところは、噛む面だけでなく、はみ出しているところが邪魔である。頬側面において干渉している。
 「横に広く感じれば、その歯はすでに高く間違って認識していまう」歯による知覚の錯乱は、シカでは得意分野だ。

歯の形ではない、その形では異様なものと判断する、「頬面干渉」を受けてしまい、装置を入れている間はけっして本来のところ戻るわけがない。ふらふらと落ち着きのない状態を固定する装置である。だから治らないどころかひどくなる。

 物体の中心を求めるのであれば、回してみればよい。不整形の形でも回転の軸ができるからだ。だから顎を装置で束縛させずに自由に運動させてやればよい。振り子を動かせば、最後は下を向けて止まるだろう。シカのスプリントはまず「頬面干渉」でアウトと覚えていて欲しい。自分の歯のエリアよりスプリントで大きくはみ出してしまったら、固有の運動領域において正しく動かすことができないからだ。

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