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Metal HANDS 2004年07月30日(fri)

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 私からの回答集パート2
 「オーリングでの他の術者の考えはわかりませんが、私のやり方において少なくとも削って症状を消すことが仕事ではありません。そしてそれだけでは、確立された咬合を維持できないからです。
 目先の火を消すのみに目的ではなく、崩れた建物を構築する必要があるのです。
 正しい治療で最終構築物を装着し、崩れないように維持させていく、その目的にオーリングを使用しています。病状をみていちいち調整をしては、本来の咬合を確保する最終目的地に永遠に達することができないからです。症状をみて調整するという身体に媚びる治療は、再発の繰り返しは大命題ではなく、術者は頼まれてもけっしてやってはいけないのです。既存の不適な補綴を入れ替えることで、「足す」治療は完全に履行されます。」

「HPのホワイトに正しい治療の詳細が順次載せてあります、例えば偏位が大きい人でも偏位側から非偏位側に動かせばいくらでも、そこにスペースがでてきます。そしてそこに1本を入れたとたん他の歯がいっきにたちあがるのです、ですから逆に全体を一気にあげる必要などかえってありません。シカで高さをそろえるため上げる治療は、歯にストレスを与えるだけで決定しません。いまの状態がもっとも正解に近いのです。元の場所が一番正しいのに、自分から迷宮に入っていくかのようです。そしてもっとも遠い装置がシカのスプリントです、偏位の手順を理解されていないのがわかります。咬ませていなければ「歯軸」は戻りません。すべての歯は偏位のため骨ごと軸傾斜しているのです。1本の歯が治せないのがシカの治療の特徴です。1本が治せないのに、全顎的治療はいかがなものでしょうか?メタルスプリントは特殊で通常の人には使いません。」

「費用と期間は補綴する部位と種類、その数で変わります。通常模型相談で診断設計後、最終決定をします。」

「順序としては、まず基準となる歯をオーリングで見つけ出します、もしどうしても無ければ最初に補綴してでも作ります。そして順次改善をはかれるように、オーリングで探し出し修正していきます。1本の歯を入れただけで、全体の歯が立ちあがります。当然当たり方は日々変わります。そしてその当たり方に囚われてはいけないのです、先に進めません。天然歯以外が低ければ当然補綴しなおししますし、天然歯は他の歯の補綴しなおしで修正されていきます。診断にかんしても厳密にされておいたほうがよいと思います。最初の検査で歯を治す部分がすべてわかります。(模型相談)歯を削られて低位になったため発症したと思っているかたがいます。実際に削られて病状があるのですが、診断してみると低位のためでないことの方が多いのです。むしろ左右差や前後の差、歯列の流れ、そして削られた1本の歯の形態のみでも不均等を起こすのです。きんさんは歯がありませんし、入れ歯を入れていませんが、症状はないのですから。低位が原因ではありません。」

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