▲日記帳に戻る


正中の読み方 2004年09月18日(sat)

53,437 byte

8.
★2つの現実
歯を削ることで、2つのことが現実に生じます。調整の結果、「良くなるか」「悪くなるか」です。でもこれは集約されたすべての技術力の差ということです。一様なデータが欲しい?でも、人の手作業で行うことです、新米と経験豊富なベテランが同じ土俵でしょうか?また感性豊かで、構成力に長けていることを科学的に証明できるでしょうか?逆に人の能力や技術力に差があって当然です。同じレベルでないものを、一様に同じ結果が出ること自体あり得ません。一様な薬でさえ、飲むかたの効果が違うのですから。

★頭で考えるより、身体で理解する。
条件を一致させた上で、技術的にも、科学的な検証や裏付けが本当に必要でしょうか?わたしには、一様に評価すること自体違っていると思います。治ったという声があり、相互評価で納得できる、それで十分と考えています。それでも客観的データが欲しいですか?私は思います、逆に治療体系を求めてもでないのが、正しい治療の最大に効果のある理由ではないかと。説明してわかる人とわからない人がいるとします、わからない人でも、何がわからないか自分で努力しようとがんばります、その姿勢が大切です。それで最初はいいのです。続けることで確実にわかるようになるのですから。いつまでも頭で考えるからわからないのです。頭で考えるより、身体で理解するのが早道なのです。

★絶対高さ、相対高さ
何を持って比較しているかということです。例えば経年的な時間を評価に入れるからということもあります。例えば前回なのか、あるいはその前なのか、それとも治療前なのか、あるいは、シカにかかる前なのか。そして何をもってその高さを比較しているのか、自覚なのか、客観的には、前歯の噛み合わせの量なのかしかし前歯は動いているのは、事実です。
歯科医院ならば、模型なのか、レントゲンなのか。

★過去の高さ、今の高さ、未来の高さ
私は、正中も含め「高さ」は見ていません。分析はあくまで参考です。自分の主観が入り込むかもしれません、計測の間違いがあるのかもしれません。あらゆる可能性をつねに考え柔軟性を持ってつねに臨みます。そして高さは術者が決断して決めるのではなく、本人が正しく決めるものと確信しています。つまり最終的な位置に自分で現実に対応した理想で戻せる環境を整えることなのです。スーパー技工士に聞きました、正中を戻すことをしていますか?と聞けば。答えは「違います」ということです。もちろん方向性として通常の技工士とは明らかにレベルが違いますから、正中は常にどこか掌握し意識はしています。「今は、もっとも正確に噛むところを再現している」ということでした。

↓前の日記 / 次の日記↑


Web Diary Professional ver 2.17