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頭蓋と下顎の関係 2004年09月19日(sun)

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7.
★3次元的歯の高さ
話を戻してみます、削るとどうなるかということですね。確かに、「低い」という答えの判断が合っているところとそうではないところが、まず混在します。歯が歯槽骨に埋まり、顎が制御しています、そして頭蓋がそれに参加しています、そして身体もです。歯はまず動きます、上下にだけでなく、左右にも、さらに左右にも回転します。つまり上から押さえられていたため、浮上しなかった歯が、溝をいれ安定した空間へ移動できれば、可能性が広がります。歯は喜んで傾斜した歯軸を正しいポイントで当てようと開きだします、これが3次元的な安定です。まるでうっせきしたものは晴らすように、とても気持ちよく動くはずです。

★顎のローテーション
そうして顎はローテーションし、前下方へ回転し出てきます、関節窩はひろがります。削ることで突き上げる方向へは向かいません。もし「歯と顎」は関係ないのならば、このような現象は起きるわけがありません。もちろん関係があるから、調整で持ち上がるのです。ある意味、歯が自由に安定を求め動けるのであれば、既存の今の歯の高さなどどうでもいいんです。もちろん合っていて当然の高度な水準が、当然のレベルの話ですかね。求めるものは、最終地点における適正な安定した咬合なのです。つまりそこには、完治していく時間を逆算して求めるうる時間軸という要素が必要です。予定咬合とでもいうのでしょうか、しいて言えば、これから起こりうる未来での4次元の高さだと思います。

★症状の有無がよい、悪いではない。
シカで注意することは、偏位の修正や力学的な力の解放が、十分歯の調整で出来ていません。旧態依然の診断で、あいかわらず咬合紙や模型を見て既存の当たりの強い部分、言い換えれば今現在必要な当たりを取ってしまい、結局今ある偏位を促進させてしまうのです。
 そして今現在もっとも症状のある部分が偏位を止めている「正常な歯」である認識がありません。もちろん、その正常な歯はさまざまな見える、見えない「症状」を呈しています。それらの症状は思いつくすべての症状のどれかに当てはまります。

★思いという意識が、歯に影響
よくさまざまな歯科をおとずれ、納得できないとぼやくかたがいます、自分の話を聞いてくれないと。でもそれは逆に言えば、Dr.の話を聞いていないからなのです。悔しい思いを歯に八つ当たりしている姿が、伺えるのであれば、診療することはできません。自分の心が変わらなければ、治癒に結びつく手段を考えつくことすらできません。問題のはけ口に歯に当たるのであれば、いくら歯のケアーをしても、追いつきません。それらのことを、自分で気がつかなければ回答は、いつまでもたっても見つかりません。見つけられない人に教えることができません、それは教えても、教えられたものが答えに見えないからです。そしてそのかたの答えではない場合もあります。同じ答えとは限らないのです。見えない人には、見えないものがなんであるか、わからないのです。見えた人に聞いても、本人が見たことがないから、やはり理解できないのです。意識という5次元の高さが確実に存在します。

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