咬合は入れているものに準じるのは当然です、本人は正しく認識するよう努めて努力します。しかし間違ったものが入れば、即座にそれを修正するように生体力学が誤って作動します。
それが顎偏位の始まりなのです。
間違ったインレーのみを調整し、まずその動きを修正します。天然歯はあっていますからけっして削りません。調整前後で動きが変わります。右上1本のインレーの影響力はシカで考えている以上に恐ろしいほど全体を支配するのです。正しくてもそうでなくても、脳はいつでも正しく認識するのです。
18968インレー 調整前 (クイックタイム)
18968インレー 調整後 (クイックタイム)
最初に言う大事なことは、何かする前にまず正しく「歯」を治して欲しいのです。よく顎関節症状のため、顎の運動、顎の体操をすすめる人がいます。しかしこれはまったくナンセンスです。なぜなら、顎の動きは、歯の形状に準じて作動するものだからです。顎が痛いときなど、歯の形を違う動きは、脳との認識を乖離させてしまいます。「歯の形状」を正しく認識させることです。正しい治療をおこなえば、練習など必要ありません。あれをしてこれをしてなどと指導の前に、歯を治すことです。無理な運動はかえって顎を悪化させることもあります。
邪魔があったらぶつからないように、歯を包みこんで動くのです。まず1本のインレーから始まるのです。
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