「あふれた充填」がみえる、日常よくみるシカの行った治療の痕跡が残っている。治療の順番がたどることで(萌出順だろう)、偏位の歴史がうかがえる。わずか萌出して数年にもかかわらずシカの影響が色濃くでている。
「咬合を構築するには、シカへ通って治療してはいけない」
すべて、溝を入れる作業からとりかかる。むろん仕上げる順番がある。つねに傾きを考えるわけだからね。
高い所があるから、低い(削れた)所がある。充填のせいで、自分で削れなければ、とてもやっていけないだろう。でも高いところは削れないのである。もっとも正しい所が削れるのです。