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模擬監獄実験 2004年10月19日(tue)

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 この映画はスタンフォード大学でジンバルドーが行った監獄実験(1975)を ベースにしています。 この監獄実験とは一体何なのかご説明しましょう。 この実験の公式サイトは→ http://www.prisonexp.org/
この実験は、できるだけ健全な学生21人を被験者として集めて、ランダムに囚人役と看守役にわけられ、2週間、大学の地下室に作られた模擬刑務所でそれぞれの役割を演じてもらうという実験です。
囚人役はパトカーに連行され、裸にして消毒をうけ、囚人服を着せられて写真と指紋を採られ、私物を持つことも許されず、坊主にするかわりにストッキングキャップをかぶせられ、名前ではなくて番号で呼ばれました。ほとんど囚人と同じですね。さらに、格子窓から常に監視され、何をするにも看守の許可が必要な状況におかれました。
 一方、看守役は 制服と警棒、手錠などを与えられ、サングラスをし匿名性が確保され8時間交代の監視をするように言われました。もちろん、身体的暴力などは禁止され、ただ、監視するように言われました。
さて、研究者はこのような状況におくことで人がどのような行動が起こるかを設置したビデオカメラで観察したのです。状況の設定だけで指示をしたわけでもないのに、結果は驚くべき内容でした。
一日目は何も起きずにすぎましたが、2日目には驚くべき変化が起こりました。2日目に囚人役に人たちがバリケードを作って立てこもってしまいました。これに対して看守役はバリケードを突破し立てこもっていた囚人役を裸にし、独房に入れてしまいました。そして看守役は、反乱に関与しなかった囚人を特別扱いし、それを反乱した囚人に見せて内部分裂をさせました。さらに、看守役の支配的な傾向はエスカレートし、トイレに行くのも看守役の気まぐれになり、バケツにするように強要することもありました。囚人には情緒障害を持ち始めた者もではじめてしまいました。(それでも、実験からなかなか解放させなかったことにこの実験の問題があるのですが・・)最終的には、囚人は服従的に、看守は支配的に、残忍な行動をとるようになっていきました。そして予定の2週間も実験を継続することができずに、6日で中止してしまいました。
 さて、この実験結果を読んでどう思いますか? 人間っていうのは環境(役割)に左右されて、内面を変化させてしまうってことは事実のようです。なぜこのようなことがおこるのかの、心理学的仕組みは認知的不協和のところを読んでみてください。心から納得してなくても行動させることで、心を変えさせることは絶対ではありませんが、可能なのです。


 模擬シカ実験(19●●)が、秘密裏に行われました、時間と場所は極秘です。関係者のごく一部にしか知らされていません。この実験の公式サイトは、http://www.sika...org/ ...  
では、模擬シカ実験とは何かお知らせしましょう。
できるだけ健全な学生21名を被験者として集めて、ランダムにシカ治療を受けさせます。そのなかで、1本のシカのインレーが今回の支配的な役割を担います。
すべて噛み合わせの違和感をシカでいつものように人工的につくりだすのです。
 時には、ミクロンで高く、あるものはミクロンで低く。右にしたり、左にしたり。前にしたり、後ろにしたり。ごく普通に作ってもシカでは意図通りになります。違和感を感じさせたまま、あるいは、違和感なしは、あくまで相手の自覚にかかっています。
さまざまにアトランダムに組み合わせます。そして短期間あるい中長期に経過をみます。
歯にでてくるものは、さまざまでした。あるものは、歯がぐらつきだし、またあるものは、歯が痛むのです。特徴として、

 症状は直接入れた歯ばかりではないのです。

また、顎が痛いもの、上顎洞炎症症状やチックなど顔面麻痺、三叉神経痛の症状を呈するものなどさまざまです。実験は、とても危険なことが判明しました、直ちに中止です。
しかし中長期的な実験者たちの一部の行方がわからないのです。
(中略)
 やがて困難ななかで、かなりの年月をかけて探しあてたのです。最後のあるものは、以前から健康が自慢であったにもかかわず、シカ実験以来インレーを外し忘れたため、極度の血圧の変化で、脳梗塞での疑いかかけられ入院させられたのです。ちょうど実験の時期から数十年たった後でした。本人も身体の症状ばかり気に取られ、シカ実験での体験をすっかり忘れてしまったかのようです。血流の流れの悪さが、シカによって引き起こされたのは患部が左側であり、偏位といっしょであることに符号するから不思議です。
 直ちに特別緊急班が至急直行し、修正除去後再形成しインレーをセットしなおしたのです。やがて退院の情報が通知されてきました、歯という生命維持装置の復活で、間一髪で間に合ったのです。その後の実験の公式サイトは、アクセスしても見つかりません、厚生労働省の要請で、緊急閉鎖させられていました。しかし、実験を終わっても、シカ治療(行為)は今もなお現実に行なわれています。(実験は、もちろんフィクションです)

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