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治療のピーク 2004年10月21日(thu)

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 松井選手の潜在能力は、はかりしれない秘めた底力とすごさを感じますね。

 イチロー選手は例年夏場になって調子を落としていました、それには理由があります。当初から大リーグに入っても、レギュラーで使ってもらえるかどうかの不安が絶えずありました。ですから、最初から飛ばせるだけ飛ばして当然の結果を残し、監督に強くアッピールしなければなりません。案の定、夏場をすぎた頃に、当初より飛ばしすぎた反動で、例年体力からくる不振で打率が落ちていったというのが本当の理由です。今年は結果をみればおわかりでしょうが、この数年の活躍でレギュラーが確定しました、使われない不安はありません。トレーニングに専念し充実したシーズンを迎えたことでしょう。おのずと偉大な成果が歴然と現れましたね。シーズン前から、良い兆候を予感させるわけですね。

 歯の治療もまったく同じことが言えます、どこで一番ピークを持ってくるかです、さまざまな山場が待ち構えています、ここぞという所で発揮させたいものです。事前にピークは意識して構築をしています。すべての補綴の最終構築後をピークにして、やがて下りだすからです。やや下がりだして、そこで止まります。(ここが正しい治療です)、後はまた緩やかに下がっていくので、下げないように補綴を修正していきます。補綴上でのピークと身体の状態を照らし合わせてもあまり意味がありません。身体の状態は、補綴の終了とは直接関係がないからです。

 通常は、オリンピックと同じで決勝戦をイメージします。完成は最後の最後なのです。予選から目一杯のあなたでは、体力が続きませんし、身体が上昇しません。砲丸投げのように、初速と放物線の角度を考えもっとも長く飛ばせる距離を考えます。早くよく!という要求はよくわかります、でもその要求を解決していくと、残念ですが、息が切れて最終目的地に達成できません。時には話を聞いていないかのように次々と治療を進めていくのは、そのためです。小康状態を崩す歯の当たりがあり、多少の身体のギクシャクもあるのですが、「今」改善すべき所とそうではない所をしっかり見極めて次に進むのです。「途中に囚われているから先に進めません」そして改善するのは、もっと後です。
 歯の構築の終了とイメージの一致がいっしょでないかたがいます。簡単に言えば、すべての中心から外れていた状況から戻せば、そこで噛むのです。ずれて噛んでいたイメージしか残っていない人は、時間がかかるでしょう。それでも、顎の位置を変えたり、高さを変えたりはしていません。一切を変えていません。あくまでも現状にある通りあるがままの姿なのです。
変わるとすれば、「自分自身ですから」

 症状で、判断しているかぎり、うまくいきません、目的地が違うのです。もっともシカのスプリントはすぐに歯を高く上げてしまいますから、後続かないのは当然のことですが、、。 長距離のマラソンランナーが、スタートから100mm決勝のスプリントの走りだからです。

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