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フォーナイン 2004年12月10日(fri)

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 金・プラチナを購入する場合、『地金』(バー)と『地金型コイン』の二通りがあります。地金は5gから 1Kg、さらには国際的な取引に用いられる12.5Kgの金塊(デリバリー・バー)までいろいろあり、それぞれに製造業者のマーク、品位表示、重量表示、金塊番号などの刻印が押され、地金のいわゆる"保証書"の役割を果たしています。品位表示は、純金999.9(千分率で表し、フォーナインと呼ばれる)、純プラチナは 99.95(百分率)で表されます。


 しっかりとした見る眼がなく、診断力が乏しければ陥りやすいことがある。それは、うまくいかない結果、必要以上に引き延ばしの治療をして、結局解決に導かないことである。医院へくる患者さんの来院数からわかりやすく説明してみよう。典型的な歯科の1医院あたりの平均レセプト枚数は平均200枚(神奈川歯科医師会の公表)である。としてそのうち、誰が見てもわかる自院のno.1 no.2のKR.にシカ治療でアプローチして治そうとこころみる場合がある。しかし、腕試しにも1%の人には安易に手出しをしてはいけない。もろともに玉砕するだけだ。

 いつも言っているが、歯科医院にくる99.99(フォーナイン)%は「いわゆる顎関節症」である。それは、ただの1本の虫歯も最初にアゴのズレにより生じてくる。だからどんな人でも、いつものように正しい歯の治療と同時にズレを修正してあげるようにすれば次は再発しない。結局、何だかんだ言っても最終顎位は歯の噛む位置で決まるからだ。潜在的な症状を持っていても、基本的に自覚していない人のほうが遥かに容易に治癒に導ける。それは、少なくてもシカで顎位の改悪の治療をされていないからである。単にシカでの歯の治療だけであれば、歯のズレという無垢な状態に等しい。であれば歯を正しい治療で容易に戻せるからである。仮にいつものようにシカ治療でずらされていても手順は日記にあるように治療する。シカのスプリントなどで長期間に渡り顎を改変されている人は、戻すのにとても手間と時間がかかり大変厄介なことだ。
 
 歯列のきれいな人は、通常のシカ治療をされていれば、ズレていない人を探すほうが逆に難しい。むしろ、歯列の乱れている人は歯が自分で動きだしやすい。ゆえに、歯が勝手にズレて顎はズレにくい傾向にある。シカでてこずる相手でとても勝負にならない1%をどう対処するのかは今後の考え方次第である。フォーナインの治癒率として自慢するのであれば、ようやく気がついたシカは1%を最初からお断りするだろう。断られたKr.も気の毒だが、断るシカも勇気がいることだ。

 咬合面に印記されるファセットとしての刻印が、既存の治療の歴史の一端を物語る。そして現在、未来を変えるため、また忌まわしい過去を一掃するには顎位に変化に対応する必要がある。そのため必ず「咬合面」をメタル(PGA)にする必要があるのである。これが正しい機能美を追求する本当の審美歯科なのである。なぜなら咬合面は生涯をかけて今後時代とともに、つねに流れるように一様に変化していく「生き物」なのであるからだ。

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