貴乃花の景子夫人はアナウンサー時代、パリの駐在員だった時期がある。 当時まだ存命中だった名女優オードリー・へプバーンを取材する機会があった。 初老のオードリーの気品に彼女は感銘を受けたという。
今だに映画で見たオードリーと変わらぬ気品はどこから出てくるのか?。 同性として興味の尽きない彼女は写真を並べて調べたという。 そしてポイントが表情の形にあることを突き止めた。
日本のアイドルはなぜ美しく歳を取れない人が多いのか。答えは単純明快。 オードリーのような表情美が、彼女たちには欠けているから。
それは本人の責任ではある。だが育てる側にも責任はある。 笑う時の口の隠し方を教える所はあるが、隠す必要がない真の表情美は知らない。
オードリーは勿論のこと、欧米人スターには口を隠して笑う人などいない。
オードリーのことを理想的なお口(噛み合わせ)であると言うシカがいる。 見た目はそうだろう、しかしその光りの部分を照らすのではなく影の部分を知ってもらいたい。
ベルギーで銀行員の子女である彼女は、バレリーナを目指していたが、身長が伸びてしまい断念その後銀幕をデビュー、、、。最近デジタルで修正された製作50周年記念デジタル・ニューマスター版「ローマの休日」が有名な映画である。 所がナチ侵攻という戦争で受けたこころの傷は大きく、拒食症で太れない悩みがあったのだ。 その後本人は2度の離婚、最後はアフリカでボランティアをしていたことは御存じだろう。人生の後半はユニセフの親善大使として精力的に活動したオードリーは、1993年にスイスで亡くなりました。仕事にかんして彼女はこう言っていた「女優を演じていたのだ」と。
シカではなく、もちろん正しい歯科から見ればトラウマからくる「拒食症」状態は把握できる。拒食症になれば歯に特徴が表れる。 過食症も同様だ、これは同時に交互に引き起こされる場合がある。 3次元の歪みだけでなく、無意識に働くトラウマのように深い悲しみの潜在心理状態を「心の歪み」として歯に表現していく。心の歪みの存在にもシカは気がついてほしい。
旅行にいくとあの場所でさまざまな果実の入ったジェラードを食べたくなり、階段につい腰掛けてしまうのはこの映画の影響と思うが、何故だろう。私もそうしてしまった。
それくらい惹かれるものがある、例えば彼女が映画の中で見せる目の力。それは彼女自身の意志の強さや心の深さなのだと思う。それは、きっと演技では表現出来ないものなのだろう。 彼女の清新な魅力は今も色褪せない。
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