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練習用鉄の顔 2004年06月14日(mon)

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 やあ、ひさしぶり元気かーい?ええ僕も元気ですよ。暇に見えるって、えー忙しいよ。僕はみてわかるでしょう、毎日臨床練習用で働いていたダミー人形ですよ。

 シカなら初めての時緊張して時には失敗もするでしょう。この仕事大変難しいですからね、それを知っているから、私はけっして怒りませんし、つらくても耐えます。失敗専用ですから、インターンの人とてもやさしいです。
 ええシカ大学の教育のシステムは完璧なのです。マニュアルはありますからね。

 でも長くみてくるとわかってくるのです。ああー先生、ちょっと待ってください。何か違い感じませんか?私は固い金属の皮膚ですし、アゴがありません。あっても使うことがないアゴです。これでは、臨床に役立ちません。単にモケイでの趣味レーションです。

  実際の人の皮膚は柔らかくて、呼吸したり筋肉で頭は変形するし、顎は歯を削れば簡単にズレるものなのです。立ったり、座ったり、寝たりしてだけで、歯の当たりかたが簡単に変わるんです。座っていても、背骨を椅子の背に当てているときと離したときでは違うのです。もちろん型を取り模型を作るときもそうです。寝ている状態では、顎は下がっていますからね、下がった状態で歯が当たる模型なのです。

 「私はいつも寝ているだけです。」そして
「顎はネジで止まっていません。」
   ここに問題点があります。そしていったんズレと今度は誰も対処できません。このように間違った臨床では、答えがマニュアルにはけっして載っていません。だから「原因不明」の疼痛に対処できないのです。それらの人は心の問題や不明のため投薬処置です。だからけっして治りません。
 シカでトレーニングすれば、するほど観点が違ってくる治療の始まりなのです。ドクターの体が最初から「噛み合わせ」を間違ってインプットされてしまう鉄の顔なのです。
 投薬する先生は論文ばっかりで、歯を見ようとしません、いや見ようとしても見えません。きっと私より頭が硬いようですね。所でなんでここにいるの、えーさらわれて来た、それは大変だね。ペコちゃん。ところでどうしていつもベロが出ているの?
(某倉庫にての人形の会話)

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