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最高の泳ぎ ! 2004年08月11日(wed)

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 本番さながらのイメージトレーニングを繰り返すことでレースに備える。レース前に集中力を高めるための工夫。私の場合は召集所でイメージするんです。試合前は人としゃべっていると集中できないので、絶対人と話さないようにして自分の世界に入るようにしています。そのときにイメージするんですけど、周りの選手と顔をあわせたとき「ああ、速そうだな」と思って緊張してきたら、自分が最高の泳ぎをして一着になってすごく気分がいいというような姿を強くイメージしています。そうするとリラックスできます。よく緊張しているときにイメージすると悪いイメージばかり浮かぶっていうんですけど、私の場合は試合の一ヶ月前から毎日の練習の中で欠かさずイメージトレーニングをやっているので、イメージのコントロールは上手に出来るようになりました。このイメージトレーニングはコーチと一緒に行うんです。まず最初にリラックスした状態にして、イメージを作ります。リラックスした状態にする方法は、体の姿勢をよくして目をとじて横になり静かな曲を聞きます。その時にゆっくりと何回か深呼吸して「自分は今、とても落ち着いている」と自己暗示をかけます。そうしていくと頭の中がすっきりとクリアになるんですね。それからまずスクリーンをイメージします。それからいきなりレースをイメージするのではなく、スクリーン上に夕日が沈んでいくイメージを描いて、イメージのウォーミングアップをします。それでいよいよレースのイメージをするわけです。そのときは、まず試合会場をイメージして、その中で自分がスタート台からコースを見ている主観的な視点で本番の流れを通りにイメージしていきます、スタートするとき、コーチが「ヨーイ、ピー」と笛を吹いてくれて、実際にタイムも計ってくれるんです。それからイメージのなかで泳ぎ始めるんですけど、そのときストローク数を数え、ペースも考え本番通りに泳ぐんですね。コーチが1分のときに笛を吹いてくれるんですが、このときに泳いでいる距離もゴールしてからのタイムも実際に泳いでいるときとほぼ同じです。このように本番と同じイメージを何度も行っていると、試合のときにも、それ以前にこの場所で何度も泳いだことがあるような錯覚を感じますよ。


 水泳の推進力は手のかきと足のキックで得られている。特に手の動きが大きな推進力を得るのに重要である。推進力に抗力を利用しているのか、あるいは、揚力も利用しているのではないか、と議論が分かれる。それは、手の運動は三次元的で複雑な動きをしており、また非定常な運動をしているためであるが、根本的には泳者周りの流れ場の完全な把握がなされていないのが原因であると考えられる。
 噛み合わせも同じように、運動は三次元的で複雑な動きをしていて、完全にシカはその動きを把握しきれていない。根本的に顎運動は、臼歯部の足キックと前歯部の手のかきが重要である。重要なだけに。しばしばシカ治療で問題を露呈しやすい場所でもある。
 わかりやすくいえば、ある条件下で確実に問題点を再現できる。
 例えばオープンバイトの臼歯部の治療が代表例である。推進部分のエンジンであるオープンの臼歯の治療ほどシカでいいかげんなものはない。前歯がない分左右へ偏位しやすいし、そのまま噛ませているだけである。見ているとシカで入れてほとんどのケース、そのままクレーム処理に変わるだろう。オープンの特徴は、なにしろ前歯部の当たりがない。すなわち進路を誘導する部分がまったく欠如しているわけなのだが、実はその前歯の誘導を臼歯部のA点できっちりと機能を果たしているのである。歯はそうできている、そしてどこを使ってもとりあえず一人前の仕事をこなせるのである。よって歯の形状を知らない、高さであわせたシカのクラウンやブリッジはことごとく問題を起こすのである。
 
 ではオープンで問題をだすのに、オープン以外ではなぜ出ない?実はそこには同じ問題が秘められている。より強力な前歯のアンテリアが少々の荒っぽいシカのクラウン補綴群のぶれを常時止めている。しかし耐えきれずやがて前歯に問題が出てくるのは時間の問題だが、シカ治療でホテツ装着直後にはとりあえず変化がない。いや変化がないように勝手に認識させる。もしくは問題があるが問題はみえないようにする曲者である。ちょうど身体の原理と同じでそこに症状があるが、認識しないことによく似ている。だから治療も症状を追ってしまっては肝心なものが見えないんだったよね。自覚的、他覚的に問題点がみえない、その見えないブラックな部分を私はスポットを当てて問題視している。究極的な治療方法は、大変グレードの高い話である。
 もう一つの例としてアンテリアのある前歯についてはどうでしょう?過去のシカのホテツの前歯にやり直しや、ハジョウした前歯のメタルボンドを入れた場合同様に問題点が見えてくる。前歯の突出や歯茎の黒変、歯頚部のめくり上がり自体、本来の問題を解決していないまま前歯のシカ治療を行えば、大変なトラブルを作り上げる。なにしろ固有の「間違った」アンテリアをさらにいじり変えるわけである。シカ補綴の繰り返し治療の再現という事象を起こしている。理解させようにも、シカには到底レベル的についてこれない無理な話である。

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