▲日記帳に戻る


宇宙背景放射のゆらぎ 2005年01月08日(sat)

68,668 byte

宇宙背景放射のゆらぎ・NASA提供
     ・COBEの測定した宇宙背景(3K)放射の天球上での温度のゆらぎ。
     図の赤い部分は平均より10万分の3度、温度の高いところ、一方青
     い部分は温度の低いところを表わしています。


 宇宙にビックバンの名残の電波として「宇宙背景放射」というのがあることが約30年前に確認されました。そして、その温度(絶対温度で約3度、摂氏マイナス270度)は宇宙のどの方向でも一様だ、といわれてきました。ところが、この背景放射が本当に一様ならビックバン宇宙論は成立しないのです。なぜなら、"ゆらぎ"がなければ宇宙は膨張も収縮もできないはずだからです。これは、私たちのまわりで時々発生する"無風"状態のような現象で、このときは、あたかもすべての生物までが息をひそめているような錯覚さえ覚えることがあります。したがって、"ゆらぎ"なしでは銀河の生成もあり得ないのです。

 この宇宙論では、この"ゆらぎ"がタネとなります。10万分の3度というのは、私たちの身のまわりでは何の意味もなさないでしょう。しかし、宇宙の年齢150億年にとっては非常に重要な意味を持っているのです。この"ゆらぎ"が存在しなかったら、太陽も地球も、また月の存在もあり得なかったでしょうし、人類の存在もなかったはずです。この"ゆらぎ"に宇宙の生命の流れの原点があるという考え方です。
 


 宇宙に26次元が存在すると言われている。実際に人生においてまた歯科において密接に関係してくるのは空間の3次元と、時間の1次元であろう。 人は、自らが移動したり、他の物を動かしたり、物を作ったりすることができる。歯もまた自由にいくらでも好きな形で空間上におけることができる。しかし、口腔内は特殊な領域であり、空間と同時に時間までも脳が認識する。一般的には、空間の3次元をある程度支配できると言える。 しかし、時間の流れに対してはほぼ無力である。 治療において、今の自分の時間のポジションをつねに認識をおいてもらいたい。年齢のないKR.は存在しない、しかしシカでは意識的に年齢を考慮されていない。指示書に年齢すら書いてなければ、いったいいつの時代に戻すのか作るほうも理解しにくいはずである。

「神とは、人よりひとつ多くの次元を支配する者」という言葉がある。 即ち、空間の3次元のみを支配下に置く人間よりひとつ多くの次元、つまり時間の1次元を支配できれば、それは神の領域に値する。 時間をコントロールできる者は、シカからすれば認識すらできない、全知全能の存在となるからである。 時間を自由に巻き戻したり、先に早送りしたりできるのは、歯を操れるものの宿命である。

 通常気がつかない程度のわずかな認識しえない時間と量がとても大切なのです。日常ある歯の揺らぎは通常自己ではとても認識しえないものであり、それが顎や 頭蓋、身体の揺らぎになり、身体を形成していくわけである。止めてしまえば、柔軟性が失われ、崩壊につながるのは、また自明の理であることがわかる。さらにわかれば、今度は歯に心が存在し関与していくことがわかる。物理的には噛んでいても、実際は噛めていないことがあるからである。

↓前の日記 / 次の日記↑


Web Diary Professional ver 2.17