新造人間キャシャーンの実写劇場版「CASSHERN」が公開された。 監督は紀里谷和明。言わずと知れた宇多田ヒカルの旦那です。 今年は旧アニメの実写ブームで、他にも「鉄人28号」「キューティー・ハニー」「デビルマン」「忍者ハットリ君」などが待っている。 「鉄人28号」「キューティー・ハニー」は原作のイメージを大切に、エンターテイメントとしての作品に仕上げたそうだが、「CASSHERN」は自分の思い入れとイメージで制作したそうだ。PV(プロモーションビデオ)出身の監督らしいくスタイリッシュな映像が並ぶそうだ。 映像ばかり話題になるが、内容の方は試写会の評価では、テーマを詰め込みすぎてどれも未消化で、今ひとつとか。この辺りもPV出身の監督らしい。 「あずみ」の時は、名前だけ使って中身は中身は別物でもいいと書いたが、新造人間キャシャーンや、その他の各人の思いがあるヒーロー作品は、監督だけの物ではない。ファンの心を汲んでイメージを壊さないように大切に作り上げて欲しい。 すべてを崩壊させても、それですごく面白いとなれば別だが。
最近の食玩ブームで懐メロCDが売れたりして、ある種の復刻ブームである。 懐メロCDは単純な復刻で、音が変わったりするわけではないため問題は少ない。ところが、それが映画化となると話は違う。色々なBBSなどでも実写映画化する事自体でさえファンの間で賛否両論があったりする。ましてキャストや出来上がりのレベル、内容によっては大ひんしゅくをかってしまう場合も考えられる、特に旧作に激しい思い入れのある熱狂的な人々もいますから。オリジナルに忠実な描写で仕上げるにしても、反対に新解釈を多数盛り込むにしても、制作者の方々にはくれぐれも古き良き思い出を損なわないような出来映えの作品を期待したいと思います。時として制作者がクリエイターとしてのオリジナリティを前面に押し出した、原作を思いっきり逸脱するような作品も見てみたい気もしますが、、、。
新たに何か作る共通の問題がある。古きよき時代のオリジナルの再現を富むものを描くのか、未来世界を掲げまったく予想もしなかった新型に徹するのか。制作者の究極の悩みは尽きない。ええ歯科の描く最終世界の話ですよ。「歯」を作るとき、そのキャラクターが生きてくる。歯の形は顔の形の縮小形であり、相似形である。あなたの顔をヒックリ返して、収縮すればあら不思議。歯の形になっちゃうよ!
いずれにせよユーザーの希望を最大限医療を提供する側が受け入れなくてはいけない。だから話をよく聞かないとイメージが定着しなんでしたよね。(過去日記参照)
思い違いのユーザーもいる、若き時の健康なイメージを思い浮かべたりする。目標は高く、その思いは様々である。だから人それぞれの治療最後のイメージをその人なりに修正してあげることが大切だ。もちろんそのかたの自尊心を傷つけてはいけない、だからその人が自然とわかるようにお話する。何が可能であるのか、また逆に可能性を狭めることを術者は話してはならない。不可能などないのだから、術者が不可能と思えばそれまでだ。
PV(プロモーションビデオ)は短時間でメッセージを確実に伝達する。画像を見ているものに、音楽と相まって感動を与える。
確実に何かが残る。
シカのスプリントの再現しているのは、はめたり外したりすることで、一生分の再生能力を使い切ってしまうことである。言うならば、シカの竜宮城からもらった玉手箱を開けてしまった後、老化現象に気がついたということだろう。まだハリウッドの映画のほうがよい。ハリウッドの映画は、どんぱちが終わった後、シカのスプリントと違い何も残らない内容だろうから。
見ていないから何とも言えないが、CASSHERNと新造人間キャシャーンはシカと歯科ほど乖離している評価にはならないだろう。時間と空間を正しく設定し、歯を構築していく仕事は大変おもしろい。歯から人を最後までプロデュースする極めて創造性のある仕事である。先生、仕事が楽しいでしょう?とKr.に聞かれる。そしてその通りである。
シカは何もみえていない、だから本来の仕事がおもしろくない。よって向上しない。