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ヒトは記憶するサル 2004年09月01日(wed)

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 言葉によってヒトは時空を越えて生きることが可能になった。遠い記憶までも後世に残し、現存する仲間と語り合えるのである。先祖が培ってくれた潜在能力を満たす言語脳が外部に向かって表現されたときは話す言葉になり、内なる己に向けられたときは思考となる。サルも若干の思考はあろうが、それを語り伝え、書きとめる事は不可能である。ヒトだけが言語をコード化して記憶できる。「ヒトは記憶するサルである」という風変わりなタイトルの意味が理解できただろうか。

本書は記憶術といったハウツーを教えるものではない。私がいちばん強調したいのは、八、九歳ごろまでのいわゆる原風景が、その人の生き方を決めるかもしれない、ということだ。原風景とは、八、九歳までの環境からの刺激でつくられた脳の神経配線が、長期記憶となって固定されることである。 (・・以上あとがきより抜粋)




歯の生える時期


永久歯が生える標準年齢













































上顎 下顎
中切歯 7〜8歳 6〜7歳
側切歯 7〜8歳 7〜8歳
犬歯 9〜11歳 9〜11歳
第1小臼歯 10歳 10歳
第2小臼歯 10〜12歳 10〜12歳
第1大臼歯 6〜7歳 5〜7歳
第2大臼歯 11〜13歳 11〜13歳




 正しい治療の特徴は、背景として噛み合わせを左右する昔の記憶を遡るのわけだが、ようするにタイムマーシンに乗ったかのように過去、現在、未来へ自在に行き来して、その時々の噛み合わせを認識することが可能だ。 
 
 記憶の固定は歯が生えてくる時期と符号する。歯の持つ重要な特異性を感じられると思う。歯というメモリーを正しく使えるように植え付けるのは、ちょうどこに時期にあたる。いったん身につけた規則正しい日常の生活は、健全な「噛み合わせ」を約束し、心身ともに健康な生涯を送れるわけである。

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